人に行動を改善させるには | ダン・アリエリー
人々に行動を改善させる一番の方法は何でしょう? このユーモアと知恵が詰まった講演では、心理学者のダン・アリエリーが、人がすべきでないと分かっていながらまずい決断をする理由を探り、(間違った理由であれ) 正しい行動を取るように仕向けるための仕掛けについてお話しします。
人々に行動を改善させる一番の方法は何でしょう? このユーモアと知恵が詰まった講演では、心理学者のダン・アリエリーが、人がすべきでないと分かっていながらまずい決断をする理由を探り、(間違った理由であれ) 正しい行動を取るように仕向けるための仕掛けについてお話しします。
企業は顧客の選定をする際にターゲットを性別で絞りがちですが、これは時代遅れのステレオタイプを助長するだけでなく、ビジネスにも有害であると、マーケティングのエキスパート、ギャビー・バリオスは言います。性別に基づくマーケティングはなぜ我々が思うような成果をもたらさないのか、また、どうすれば企業は消費者に近づき、自社のブランドを成長させられるのか。明快で、かつ具体的に実践しやすい内容を交えたこのトークで、バリオスが解説します。
職場をより良くするアイディアをお持ちのあなたへ。労働組合を主催するTEDフェロー、ジェス・カッチが、どうやって行動に移せば良いか教えてくれます。この短いトークでは、同僚どうし力を合わせて職場環境の問題に立ち向かい、改善に働きかけるという「生産的対立」が従業員だけでなく、会社側にも有益なものであると説明します。
長年にわたって誤った経済理論に従ってきたことで不平等の拡大や政情不安の増大を招いたと、起業家ニック・ハノーアーは言います。彼の慧眼は「強欲は善」という考えが道徳的に有害なだけでなく科学的にも間違っていると論駁し、互恵性と協力を原動力とする新しい経済理論の骨子を描きます。
効率性を目指してテクノロジーに依存すれば、それだけ予測不能な事態に立ち向かうためのスキルを失っていく、作家で起業家のマーガレット・ヘファナンはそう話します。そして予測不能な時代に、企業や政府や人生における課題を解決しようとする時、なぜテクノロジーよりも、想像力や謙虚さ、勇気といった、混沌とした人間的なスキルが必要になるのかを教えてくれます。彼女の言葉です。「私たちには見たこともないものを発明する勇気があります。私たちはどんな未来でも作り上げることができるのです」
ネットワーク理論研究者のバラバーシ・アルベルト・ラースローが、数学的分析を裏付けに、(どんな分野かにかかわらず) 成功の原因となる隠れたメカニズムを探ります。そして、成功するチャンスと年齢の間にある興味深い関連を明らかにします。
ベンチャー投資家のナタリー・フラトーは、スタートアップ企業の創業者の誰を支援するかを決める際、知能やカリスマ性だけでなく、適応能力にも注目しています。洞察力に満ちたトークでフラトーは、「適応指数」を判断する3つの方法をお話しし、変化に対応する能力がいかに大切か伝えます。
助けを求めるのは簡単ではありません。でも人生を生きていく中で絶えず必要になることです。気分良く頼めるためにはどうすれば良いのでしょう? この実用的なお話では、社会心理学者のハイディ・グラントが、助けてもらうときにそれを自分にも相手にも報われる経験にするための4つのコツをお教えします。
利益、金、株主、それが今日の企業で最優先されるものです。しかし何を代償にしてでしょうか? チョバーニの創業者ハムディ・ウルカヤが、世界の企業のリーダーに向けて古いビジネス戦術論は捨てよと言い、人を利益より優先する新しい「反CEO戦術論」のビジョンを披露します。「これが利益と本当の豊かさの違い」なのだと。
従来の食肉生産は環境に害を及ぼし、世界の健康にリスクをもたらすけれど、同じコスト(またはそれ以下)で同じ味(またはそれ以上)の代替品を提供しない限り、人々は食肉を減らそうとはしません。 食のイノベーターでありTEDフェローでもあるブルース・フリードリヒは、気づきを与える講演の中で、世界の食肉業界を、そしてあなたの食卓を、まもなく一変させる可能性のある植物や細胞をベースにした製品を紹介します。
「何よりもまず自信が必要です」と教育者であり活動家でもあるブリタニー・パックネットは言います。この勇気づけられるトークでは、自信を得るための3つの秘訣を披露し、彼女の夢である革命的な自信が私たちの最も野心的な夢の実現に役立つ世界を共有します。
現代社会に必要なリーダーシップはどうあるべきでしょうか?起業家で、アイスランド大統領候補のハッラ・トーマスドッティルの考えでは、世界中のリーダーがそれぞれ在りかたを変える必要があると言います。そうしないと無意味な存在になるリスクがあるからです。TEDトークのキュレーター、ブリン・フリードマンとの会話を通しながらトーマスドッティルが伝えるのは、たとえまだ力のない立場にいても、向上を目指した変化をもたらすことは誰もが進んでできることです。「全ての人が、リーダーとしての力を秘めています。生涯で一番重要な仕事は、その内なるリーダーを目覚めさせることです」と、彼女は言います。
沈黙の世代、ベビーブーム世代、X世代、ミレニアル世代、Z世代—今や5世代が職場で共存しています。それぞれがお互いに対して持っている既成概念は、生産性やコミュニケーションをどれだけ妨げているのでしょうか? 社会心理学者のリア・ジョージズが、実は世代と世代の間には相違点よりも類似点のほうが多いのだと論じ、多世代の職場の舵取りをするために役立つ戦略を提案します。
Twitter(ツイッター)を救うことはできるのか? TEDのクリス・アンダーソンとウィットニー・ペニントン・ロジャースとともに多岐にわたる話をする中で、Twitterの最高経営責任者であるジャック・ドーシーが、Twitterの未来について語ります。彼は嫌がらせ行為とその調停というTwitterが抱える問題を認めつつ、健全かつ互いを尊重し合う対話を促すような抜本的な変革を提案します。「Twitterは人々が日々価値を見いだせるようなものを提供できているのだろうか?」とドーシーは自問します。
アメリカ国内で保守派とリベラル派の対立が深刻化する中、議論を呼びがちなトピックについて、どうしたら言葉のニュアンスを汲み取り、相手に対し関心を示し、尊重しながら、上手く会話を成り立たせることができるでしょうか。ベテラン記者のイヴ・パールマンが「ダイアログ(対話型)・ジャーナリズム」について紹介します。これはジャーナリストが社会的・政治的分断のさなかに赴いて、意見が対立する人々の話し合いを支援するプロジェクトです。カリフォルニアに住む25名のリベラル派と、アラバマに住む25名の保守派という、このような機会がなければ接点を持つこともなかった人々が集い、議論を呼ぶテーマについて意見を交換することになります。さて、どんな結果が待っているでしょうか。 「主義主張の違いを超えて他者と真に繋がることは、我が国の民主主義が痛切に求めている特効薬なのです」と、パールマンは訴えかけます。
世界で最も創造力のある人たちから、私たちは何を学べるでしょうか? 彼らは複数のプロジェクトに取り組み、そのときの気分で取り組むテーマを変え、それでいて焦ることもない「スローモーション・マルチタスク」をしているのです。作家のティム・ハーフォードが、アインシュタインやダーウィン、トワイラ・サープ、マイケル・クライトンといった革新的な人物がいかにして頭のクロストレーニングをし、ひらめきを得て生産的になったのかを紹介します。
俊敏さや柔軟性、独創性を兼ね備えたチームを作って、凝り固まった労働文化に挑むには、何が必要でしょうか? 変革を専門とするマーティン・ダノサストロは、全ては1つの問いかけから始まると言います。それは「何を捨てる覚悟があるか」です。どのような組織にすれば、あらゆる階層の人が速やかに意思決定し、変化に対応できるようになるか、イノベーションの先進企業と後進企業から学んだことを紹介します。
将来の会社を担うリーダーには、これまで以上にスピード、柔軟性と信頼感をもったマネジメントが期待されています。でも、中間管理職が今までのやり方に異議を唱えながらも出世の階段を上るには、どうすれば良いのでしょうか? リーダーシップを専門とするエリザベス・ライルが紹介するのは、出世の道を進みながら従来のルールを打破する新たなアプローチ、つまり今までとは異なった形で組織を導いていくのに必要な「場」と「指導」を中間管理職に与える創造的な方法です。
勤勉さ、打たれ強さ、根性が成功へと導く。そうですよね。 こんな成功論が私達の考え方に浸透していると経済学者ダリック・ハミルトンは言います。しかし経済保障を獲得できるかどうかは、個人の行動よりも生まれた家庭の経済状況に左右されます。 「ベビー信託」というアイデアについて考えてみましょう。家庭の収入に応じて最大6万ドルの信託口座を全ての新生児に与える、というものです。この画期的な提案は、貧富の格差を減らし、大学に行くときや家を購入するときや起業する際の資金となります。「資金がなければ格差は固定するだけです」とハミルトンは言います「経済保障について論ずる時、財産は始まりであり目的でもあります。」
職場はしばしば、黙々と一生懸命に働けば成功をつかめるような実力主義の場だと言われます。ウォール街で活躍したカーラ・ハリスは、働き始めて実力主義は幻だと知りました。実際に出世するコツは、スポンサーを得ることなのです。スポンサーは、あなたが(まだ)招待されないトップレベルの非公開人事評価の場で、あなたの代わりに主張してくれる人物です。この率直で力強いトークを聞いて、スポンサーとの生産的な関係を見出し、発展させていく方法を学びましょう。
仕事で一番疲れたのは、どんなときだったでしょう? おそらく遅くまで残業したときでも、出張から帰宅したときでもなく、きっと誰かに肩越しにのぞきこまれて一挙手一投足を見張られたときでしょう。起業家のチェ・ファンは、「マイクロマネジメントがあまり効果的ではないと分かっているのに、なぜやってしまうのか?」と問いかけます。機知と謙虚さに満ちた楽しいトークで、ファンは常軌を逸したマイクロマネジメントへの解決策を紹介し、職場でのイノベーションと幸福度を高める方法を披露します。
互いに合意できる唯一のことは、何も合意できないということだと思えるときがあります。世界討論大会での優勝経験があるジュリア・ダールが、家族の集まりにも、職場での会議にも、政治論議にも役に立つ、生産的に議論し合意点を見いだすための3つの対話テクニックをお教えします。
もし「いい人」でいようとする執着が、実は「もっといい人」になる妨げになっていたらどうだろう。社会心理学者であるドリー・チューは、謎めいた倫理行動の心理を分かりやすいトークで説明する。自分が持つ偏見に気付き間違いを受け入れることは、なぜこんなにも大変なのか。「もっといい人」になるための道は、間違いを認めることで開ける。「私たちは、人生で『いい人』であろうとする時以外では自らに成長の余地を与えます。『いい人』であろうとする時だけ、最も肝心なこの部分が抜けるんです」とチューは語る。
このトークでコンサルタントのビネイ・シャンダルはユーモアを盛り込みながら、切迫した話題を扱います。世界で屈指の「物言う投資家」を例に挙げ、彼らの戦略書から個人や機関投資家がいかに学んで、企業に圧力をかけて前向きな改革を推進できるか説明します。「投資が自分の価値と合致するように管理されることを求めるのはみなさんの権利です。意見を言いましょう。それが重要だと信じて。」とシャンダルは言います。
これまでにはありえなかったが、今や1つの職場に5世代が共存している、と起業家チップ・コンリーは言います。もし世代間の隔たりを取り払い、皆が共に働く形を意識したらどうなるでしょうか? このトークでは、社員の年齢に幅のある会社がいかに強力であるか、そして、職場で異なる世代が互いに助言し合い、年配と若者間で知恵が双方向に流れるようにする必要性について、コンリーが分かりやすく説明します。
私たちはイノベーションの黄金期を生きている、と起業家のアシュウィニ・アンブラジャンは言います。しかし、ベンチャーキャピタルは変革に対応できるような進化を遂げておらず、スタートアップ企業は成長に必要な資金を調達できていません。彼女はこの短いトークの中で、自分の会社が、他社との提携と暗号通貨の力により、まったく新たな資金調達方法の一端を担うことになった経緯について語ります。
多くのアフリカの国々が貧しい理由は単純だと起業家のマガット・ウェードは言います。政府が、起業と事業経営に対してとてつもなく多くの障害を設けているからだと言うのです。この熱情的な講演において、ウェードは、アフリカ大陸で事業を行う際の課題を切り分けて論じ、彼女自身の取組を提示するとともに、指導者にも自らの役割を果たすことを求めます。
私たちは、勤勉で献身的であれば成功すると教わりましたが、必ずしもそうではありません。性別、人種、民族、宗教、障がいの有無、性的指向も私たちのチャンスに影響を及ぼす要因になると、ライターで唱道者のメリンダ・エプラーは言います。差別に直面する人々の味方になれるかは、私たち一人ひとりの判断に任されています。このトークの中でエプラーは、すぐに実践可能であり、職場の少数派を力づける3つの方法を教えてくれます。彼女の言葉です。「多様性と包含性を正すための魔法の杖は存在しません。変化は一人ずつ、一回の行動ごと、一言の言葉ごとに起こるのです」
買春は、夜の怪しげな地域の街角で行われるだけではありません。勤務中に会社の備品や費用を使って、インターネットを介しても行われます。「これは問題解決のチャンスにもなります」と弁護士のニッキ・クリフトンは言います。「何故ならこの問題は、企業コミュニティがその特別な立場を生かして社員を教育し、力を合わせて性的人身売買と戦うことができることを意味するからです」。クリフトンは、明確な規則設定や性的人身売買を逃れた犠牲者の雇用等、企業ができる支援の仕方の概要を真摯に話します。
お金のやりくりや管理に苦労するのはよくあることです。でも、そういうことを率直かつオープンに話す機会はあまりありません。なぜ私たちはお金にまつわる問題を隠そうとするのでしょう?作家タミー・ラリーは、深い洞察と個人的な話を通して、「お金にまつわる羞恥心」から自由になる勇気を私たちに与えてくれます。そして通帳の残高と自分の価値をイコールだと考えるのをやめる方法を伝えます。