フレンチ・クラシック・カフェ - podcast cover

フレンチ・クラシック・カフェ

笹川日仏財団www.ffjs.org
笹川日仏財団がお届けするプログラム「フレンチ・クラシック・カフェ」。フランス音楽の素敵なところをちょっと変わった切り口でご紹介します。ご案内役は軽妙なトークで定評のある指揮者の中田昌樹さんです。 《中田昌樹プロフィール》 1951年札幌生まれ。道立札幌西高校卒業。国立音楽大学器楽学科卒業後、フランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院指揮科を一等賞首席にて卒業。アメリカ・タングルウッドで小澤征爾、バーンスタインの教えを受ける。 パリ・コンセール・パドゥルー管弦楽団を指揮してヨーロッパデュー、その後、フランス国立リヨン管弦楽団で音楽監督セルジュ・ボドのアシスタントを務める。ベルリン放送交響楽団、ブルガリア国立ソフィア室内管弦楽団などヨーロッパ各地で指揮。 帰国後、新国立劇場開場当初からオペラ制作に携わり、オペラ研修所特任講師も務める。 吹奏楽の分野では、吹奏楽コンクール全国大会/支部大会/県大会の審査、各地の指揮講習会の講師を長年に渡って担当。 札幌大学文化学部 客員教授、新国立劇場オペラ制作部 専門員、新国立劇場オペラ研修所特任講師 、Institut Francais du Kyushu (九州日仏会館) 『フランス音楽の陰影』レクチャー講師 等を歴任。
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Episodes

#114 変幻自在のプーランク『三重奏曲』第三楽章

フランシス・プーランク作曲のオーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』の第三楽章です。 オーボエとファゴットという、お互いとても特徴的な音色の楽器で奏でられる旋律線が絡み合う中、巧みに寄り添うピアノは、曲全体を縁取るような絵画的な曲想が感じられます。 このダブルリードの楽器で、このように軽やかさを出すのは至難の業なのですが、これを可能としているのは、フランス語ならではの口の動きや舌の鋭敏さ、話す言葉の速さなども関連しているのではないでしょうか。 これぞ軽妙洒脱としか言いようのないこの第三楽章をご堪能ください。 ⁠中田昌樹さんのFacebook⁠⁠ では番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】フランシス・プーランク作曲 オーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』第三楽章 オリヴィエ・ドリーズ(オーボエ)/ローラン・ルフェーヴル(ファゴット)/アレクサンドル・タロー(ピアノ) イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団...

Oct 06, 20239 minSeason 3Ep. 114

#113 変幻自在のプーランク『三重奏曲』第二楽章

フランシス・プーランク作曲のオーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』の第二楽章です。 プーランクは、音域によって全く異なる響きを持つオーボエという楽器の特性をよく知っていたのでしょう。フルートやクラリネットに比べ、音圧が必要なダブル・リードならではのオーボエ表現力をお聴きください。 中田昌樹さんのFacebook⁠ では番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】フランシス・プーランク作曲 オーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』第二楽章 オリヴィエ・ドリーズ(オーボエ)/ローラン・ルフェーヴル(ファゴット)/アレクサンドル・タロー(ピアノ) イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団...

Sep 29, 202310 minSeason 3Ep. 113

#112 変幻自在のプーランク『三重奏曲』第一楽章

今回はフランシス・プーランクが20代半ばに作曲したオーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』を聴いていただきます。 この三重奏曲はフランス語でフランス語で Trio pour hautbois, basson et piano と、ファゴットではなくバスーン(フランス語読みではバッソン)とあります。バスーンとファゴットは同じ楽器で、国によって呼び方が違うだけ(英語圏ではファゴットをバスーンと呼んでいます)と思われている方が多いかもしれませんが、実は似て非なる楽器です。機構や奏法なども異なります。 第一楽章は重々しく始まりますが、すぐにとても早口で喋っているかのような軽快なリズムとなり、そしてまたその後全く違った音楽となるといった、変幻自在の様相を呈しています。 フランスは木管楽器の名人たちを多く輩出していますが、それは彼らが、細かい口や舌の動きが求められるフランス語話者であることが影響しているのかもしれません。 なお、番組内ではなかなか伝え切れない内容を中田昌樹さんが ご自身のFacebook でフォローくださっていますので、こちらもご参照ください。 【出演】中田昌樹(指揮者) ...

Sep 22, 202313 minSeason 3Ep. 112

#111 フランス歌曲の珠玉-安田麻佑子さんをお招きして(その4)

パリで活躍するソプラノ歌手の安田麻佑子さんをお招きしての4回目、最終回です。 今回は、安田さんの声質である、ソプラノの中でも高い音を得意とする、コロラトゥーラ・ソプラノのレパートリーに多く取り上げられる「うぐいす」がテーマです。 「うぐいす」と名のつく曲はほとんど歌った、という安田さん。 鳥のさえずりを聞くと、それが音符になって感じてしまうフランス人の音楽仲間や、鳥の鳴き声を採譜してたくさんの作品を作曲したオリビエ・メシアンまで話は広がりました。フランス人には自然を愛で、それを捉えて芸術作品に高める鋭い感性があるのでしょう。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】アルバム『Estampes』よりレイナルド・ハーン作曲 『リラに来るうぐいす』、レオ・ドリーブ作曲『うぐいす』 安田麻佑子(ソプラノ)/ロマン・デシャルム(ピアノ)/フルール・グルネセン(フルート) イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団

Sep 15, 202317 minSeason 3Ep. 111

#110 フランス歌曲の珠玉–安田麻佑子さんをお招きして(その3)

パリで活躍するソプラノ歌手の安田麻佑子さんをお招きしての3回目です。 青白く揺蕩う月の光に魅せられたフランスの作曲家たち。ドビュッシーとフォーレ、同時代に活躍したふたりですが、その作風の違いに対する、安田さん自身の向き合い方についてのお話は興味深いものがあります。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】アルバム『Estampes』よりクロード・ドビュッシー作曲 『月の光』、ガブリエル・フォーレ作曲『月の光』 安田麻佑子(ソプラノ)/ロマン・デシャルム(ピアノ) イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団

Sep 08, 202318 minSeason 3Ep. 110

#109 フランス歌曲の珠玉–安田麻佑子さんをお招きして(その2)

パリで活躍するソプラノ歌手の安田麻佑子さんをお招きしての2回目です。 個性豊かなドビュッシーの作品や、これぞフランス歌曲というアーンの曲について、その魅力を語っていただきます。 パリ市立シャトレ劇場のデビューに、モーツァルト『魔笛』の夜の女王に抜擢されたコロラトゥーラの安田さんが奏でる、美しい演奏をご堪能ください。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】アルバム『Estampes』よりクロード・ドビュッシー作曲 『ピエロ』『あやつり人形』『中国のロンデル』、エルネスト・ハーン作曲『春』 安田麻佑子(ソプラノ)/ロマン・デシャルム(ピアノ) イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団

Sep 01, 202326 minSeason 3Ep. 79

#108 フランス歌曲の珠玉—自然からのインスピレーション

パリで活躍するソプラノ歌手の安田麻佑子さんがフランスのレーベルArties'sから2016年に発表したアルバム『Estampes』より、珠玉のフランス歌曲の数々をこれから3回にわたってお届けします。 Estampe(エスタンプ)はフランス語で版画を意味します。日本の版画というと浮世絵ですが、このアルバムは浮世絵の世界にあるような花や鳥、虫をテーマにプログラムしたそうです。 一時帰国中の安田さんにお越しいただき、フランスでの舞台秘話など、いろいろなエピソードを語っていただきました。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】アルバム『Estampes』よりジョルジュ・ビゼー作曲 『てんとう虫』、エルネスト・ショーソン作曲『ハチドリ』 安田麻佑子(ソプラノ)/ロマン・デシャルム(ピアノ) イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団 *このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 ⁠⁠⁠http://sogobunka.com/jigyo/4911⁠...

Aug 25, 202322 minSeason 3Ep. 108

#107 華やかで多彩、管楽器のオーケストレーションの妙-ラヴェル『鏡』より「道化師の朝の歌」(管弦楽版)

ピアノ組曲『鏡』の「道化師の朝の歌」をラヴェル自身がオーケストレーションした管弦楽版でお届けします。 『ダフニスとクロエ』や『ラ・ヴァルス』と同様、高度なテクニックを必要とする管楽器の躍動と、多彩な種類の打楽器の使用で、華麗なサウンドを奏でます。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】モーリス・ラヴェル作曲 組曲 『鏡』より第5曲「道化師の朝の歌」(管弦楽版) フランス国立リヨン管弦楽団、レナード・スラットキン(指揮) イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団 *このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 ⁠⁠⁠http://sogobunka.com/jigyo/4911⁠

Aug 18, 202311 minSeason 3Ep. 107

#106 スペイン人よりもスペイン的?ーラヴェル『鏡』より「道化師の朝の歌」(ピアノ版)

組曲『鏡』の中でも最も演奏される機会が多い「道化師の朝の歌」。唯一「Alborada del gracioso」というスペイン語のタイトルがついていることからも想像できるとおり、とてもスペイン的な楽曲です。これ以外にも、ラヴェルはオペラ『スペインの時』や管弦曲『スペイン狂詩曲』など、スペインを意識した作品を多く残し、「スペイン人よりもスペイン的な曲を書く」と言われることもあります。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】モーリス・ラヴェル作曲 組曲 『鏡』より第5曲「道化師の朝の歌」 フランソワ・ジョエル・ティオリエ/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団 *このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 ⁠⁠⁠http://sogobunka.com/jigyo/4911⁠

Aug 11, 20238 minSeason 3Ep. 106

#105 カラフルな油絵のよう?-ラヴェル『鏡』より「海原の小舟」(管弦楽版)

モーリス・ラヴェル作曲のピアノ組曲『鏡』の中から、作曲家自身によってオーケストレーションされた「海原の小舟」をお届けします。 ヴィオラの中音域の音色を活かしたソロ、クラリネットやバスクラリネットの独特な奏法、ソルディーノ(弱音器)をつけた金管楽器の特殊な音色で、波飛沫のたつ海原で揺れる小さな舟の様子とともに、天候の情景までもが目に浮かぶような、ラヴェル独自の手法で見事に描かれています。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】モーリス・ラヴェル作曲 組曲 『鏡』より第3曲「海原の小舟」(管弦楽版) フランス国立リヨン管弦楽団、レナード・スラットキン(指揮) イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団 *このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 ⁠⁠⁠http://sogobunka.com/jigyo/4911⁠

Aug 04, 20238 minSeason 3Ep. 105

#104 作曲家を魅するものーラヴェル『鏡』より「海原の小舟」(ピアノ版)

アパッチ族をフランス語風に「アパッシュ」と名乗り、「ならず者」を気取った芸術家グループ。ドビュッシーの斬新なオペラ『ペレアスとメリザンド』を擁護するなど新しい芸術を支持することを信条とし、毎週土曜日に集まって文学や音楽の新作を披露していました。世紀末のパリを象徴するこのサークルは、第一次世界大戦が始まった1914年に解散するまで、定期的に会合を開いていました。 モーリス・ラヴェルは、1904年から1905年にかけて作曲したピアノ組曲『鏡』の5つの曲をこのアパッシュのメンバーに献呈しています。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】モーリス・ラヴェル作曲 組曲 『鏡』より第3曲「海原の小舟」 フランソワ・ジョエル・ティオリエ/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団 *このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 ⁠⁠⁠http://sogobunka.com/jigyo/4911⁠

Jul 28, 202310 minSeason 3Ep. 104

#103 カルメンのいない『カルメン』-エスカミーリョの巻

カルメンのいない『カルメン』の最終回です。 スペインの英雄、闘牛士のエスカミーリョにとってカルメンはどんな存在なのでしょう? バリトンの町英和さんが独自の視点で語ります。 そして、ピアノを演奏している江澤隆行さんからも『カルメン』の音楽性について短くも鋭いコメントをいただいています。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 行進曲と合唱(第4幕)、闘牛士の歌(第2幕) 中田昌樹/指揮 山陰フィルハーモニー管弦楽団/演奏 町英和/バリトン 江澤隆行/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団 *このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 ⁠⁠http://sogobunka.com/jigyo/4911⁠...

Jul 21, 202321 minSeason 3Ep. 103

#102 カルメンのいない『カルメン』-ミカエラの巻

カルメンのいない『カルメン』の3回目。 ホセの故郷のバスクから想いを寄せる許嫁ミカエラ。プロスペール・メリメの原作にはない、清らかで純朴、弱々しいのか、はたまたそれは見かけだけで芯のある強い性格なのか。演出家や歌手によって性格づけが異なるという不思議な存在です。 番組後半では、カバーとアンダースタディというオペラ公演には欠かせない役割について、中田先生自らの経験に基づいた説明に「なるほど!」と納得。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 第三幕への間奏曲、ミカエラのアリア(第3幕) 中田昌樹/指揮 山陰フィルハーモニー管弦楽団/演奏 吉田珠代/ソプラノ 江澤隆行/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団 *このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 ⁠http://sogobunka.com/jigyo/4911⁠...

Jul 14, 202326 minSeason 3Ep. 102

#101 カルメンなしで『カルメン』を語る–ホセの巻

カルメンのいない『カルメン』の2回目です。 故郷の許嫁であるミカエラと再会後、カルメンと出会い、どんどんのめり込んでいくホセ。カルメンへの想いでいっぱいに膨らんだ胸の内を全て吐露する愛の告白「花の歌」は、少し物憂げな調べの曲です。きっと、聴いている人の心にも響くことでしょう。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 第四幕への間奏曲、花の歌(第2幕) 中田昌樹/指揮 山陰フィルハーモニー管弦楽団/演奏 後田翔平/テノール 江澤隆行/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団 *今回ホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 http://sogobunka.com/jigyo/4911

Jul 07, 202318 minSeason 3Ep. 101

#100 祝100回記念!-カルメンなしで『カルメン』を語る

レクチャーコンサートやオペラ演奏会でオペラを中心とするフランス音楽を紹介してきましたが、100回記念を飾る今回はフランスの代表作『カルメン』を再び取り上げます。 今までレクチャーコンサートやオペラに出演してもらい現在まで目覚ましい活躍をしている歌手たちに出演してもらい、「ちょっと変わった切り口」を謳う当番組らしく、カルメンのいないオペラ『カルメン』を語ります。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 第二幕への間奏曲/ミカエラとホセの二重奏(第1幕) 中田昌樹/指揮 山陰フィルハーモニー管弦楽団/演奏 後田翔平/テノール 吉田珠代/ソプラノ 江澤隆行/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団

Jun 30, 202320 minSeason 3Ep. 100

#99 誰もが知っているあの名曲!

番組100回記念を控え、今回から数度にわたって、あの言わずと知れた誰もが知っているフランスオペラの名曲ビゼーの『カルメン』を取り上げます。 シンバルの微妙な音色、音質の変化や声質、役柄に配慮した調性感、歌詞と音楽の関係性など、ビゼーの音楽の妙に関する発見がいっぱいです。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 前奏曲(第1幕)/第4幕への間奏曲/行進曲(第4幕) 中田昌樹/指揮 山陰フィルハーモニー管弦楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団

Jun 23, 202326 minSeason 3Ep. 99

#98 チェロと管弦楽のためのサン=サーンス『アレグロ・アパッショナート』

前回に続きサン=サーンスの『アレグロ・アパッショナート』をお届けします。ただし今回の作品はチェロとオーケストラのために書かれたもの。 コンセルヴァトワールの教授のために作曲した『チェロ協奏曲』と、友人のために作曲したこの『アレグロ・アパッショナート』には類似点や相違点があります。同じ頃に作られたこれら2つの作品それぞれの味わいを堪能してみてはいかがでしょうか? 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲 『アレグロ・アッパッショナート』 ロ短調 Op. 43 (チェロと管弦楽版) マルク・スーストロ/指揮 ガブリエル・シュヴァルべ/チェロ マルメ交響楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団

Jun 16, 202313 minSeason 3Ep. 98

#97 巧妙な謎かけあり!-サン=サーンス『アレグロ・アパッショナート』

1835年生まれのカミーユ・サン=サーンスにとって、偉大なる音楽の先人たちの筆頭としてべートーヴェンが一際大きな存在だったことは間違いありません。そのべートーヴェン以外にもサン=サーンスが影響を受けた作曲家たちがいます。 今回はそれらの作曲家の形式感が随所に見られる『アレグロ・アパッショナート』をご紹介します。音楽的にいろいろな仕掛けがこの曲に潜んでいるのは何故でしょうか。作曲の経緯を紐解いてみると、その理由にも納得です! 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲 『アレグロ・アッパッショナート』 嬰ハ短調 Op. 70 (ピアノ版) ジェフリー・バールソン/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団

Jun 09, 202315 minSeason 3Ep. 97

#96 心情を吐露するような情景を描く-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』

ベルリオーズ作曲『イタリアのハロルド』の最終回は第1楽章を紹介します。 冒頭の荒涼としたところは、ベルリオーズの心の中に隙間風が吹くような情景を感じさせます。のちの『ファウストの劫罰』やその前に書いた『ファウストの八景』にも少し共通しています。また後半は、リズムの使い方など『幻想交響曲』に近いところもあります。 ビオラのソロはハロルドの語り部であり、そのハロルドの姿というのはベルリオーズが自分を重ねているような感じがしなくもありません。そうだとすれば、ヴィオラのソロの箇所があまり多くないのは、雄弁ではあるけれども多弁ではなかったベルリオーズの性格を表しているのかもしれません。 ベルリオーズは文学的思考が強く、劇的交響曲『ロメオとジュリエット』という曲を作り、オペラでもカンタータでもない形でいかに劇的な効果を生み出すかに腐心していたようです。今の時代からみるとなかなか斬新なことをしていたのではないでしょうか。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】エクトール・ベルリオーズ作曲 交響曲『イタリアのハロルド』 第1楽章 山におけるハロルド、憂愁、幸福と歓喜の場面 レナード・スラットキン/指揮 ...

Jun 02, 20239 min

#95 ヴィオラの独白を堪能する-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』

ベルリオーズ『イタリアのハロルド』第3楽章をお聴きいただきます。 古典的な形式では、交響曲の3楽章はスケルツォといって舞曲が入ることが多いのですが、この曲はその形式を踏襲しています。ここでは、農民が収穫が終わってみんなでダンスをしているような音楽が出てきます。ベルリオーズの生家があるラ・コート=サン=タンドレは、リヨンとグルノーブルの間にある山間部の村で、ベルリオーズはパリに行ってからも思い出したりしていたのではないでしょうか。その故郷の村祭りをハロルドが遠くからみていて、ヴィオラの雄弁ともいえるような幅の広い音色で語りかけているかのようです。 そのラ・コート=サン=タンドレで指揮者のセルジュ・ボドが国立リヨン管弦楽団とともにフェスティバル・ベルリオーズを1979年に始めました。何年もかけてベルリオーズ作品を全部やるという壮大な計画で、彼が引退した後はブリュノ・メッシーナという音楽学者が後を継ぎ、今でもフェスティバルは続いています。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】エクトール・ベルリオーズ作曲 交響曲『イタリアのハロルド』 第3楽章 アブルッチの山人が、その愛人に寄せるセレナード ...

May 26, 202315 min

#94 ベートーヴェンの偉大な影-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』

ベルリオーズ自身が劇的交響曲と名付けた『イタリアのハロルド』。イギリスのバイロン卿の詩集にインスピレーションを受け、騎士(ナイト)を目指す若者が諸国を巡礼するという物語で、語部を受け持つのがヴィオラソロという少し変わったアプローチの曲です。 ベートーヴェンには「雷に打たれた」というほどに影響を受けたベルリオーズで、この曲もベートーヴェン的な交響曲が頭にあったのか、四楽章形式になっています。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】エクトール・ベルリオーズ作曲 交響曲『イタリアのハロルド』 第4楽章 山賊の饗宴:前景の追想 レナード・スラットキン/指揮 リズ・ベルトー/ヴィオラ フランス国立リヨン管弦楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団

May 19, 20239 minSeason 3Ep. 94

#93 もっと演奏してほしい!-サン=サーンス『チェロ協奏曲第二番』

前回に続いてサン=サーンス作曲『チェロ協奏曲』の第二番をお届けまします。 サン=サーンス自身、第一番に比べてこの第二番は皆演奏したがらないだろうと言っていたようです。というのも、大袈裟な動きこそないものの、高い位置での三連符やポジション移動など、細かい技術が求められる実は結構大変な曲だからです。でも、チェロのシンプルで綺麗な音色を存分に生かしつつ、オーケストレーションも充実感ある曲なので、もっと演奏されてもいい曲ではないかと思います。 チェロの協奏曲といえばドボルザーク作曲のものが金字塔のように聳え立っていますが、その曲にまつわるベルリンフィルハーモニーでの若かりし頃のヨーヨーマのエピソードも番組後半(9分30秒〜)で語られます。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲『チェロ協奏曲第2番 ニ短調』 第二楽章 マルク・スーストロ/指揮 ガブリエル・シュヴァーベ/チェロ マルメ交響楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団...

May 12, 202315 minSeason 3Ep. 93

#92 流麗明朗な音色-サン=サーンス『チェロ協奏曲第二番』

サン=サーンス作曲『チェロ協奏曲』の第一番につづき、第二番をお届けまします。 第一番に比べてほとんど演奏される機会のない第二番は二つの楽章に分かれていますが、第一楽章内が二つの部分に分かれており、三部形式の古典的で割合にきちっとした様式で書かれている曲です。冒頭は協奏曲というより交響曲のような情熱感溢れるサウンドで、その次にチェロの流麗で明るく、柔らかく朗らかな音域を使う部分が出てきます。 番組の後半では(15'06"〜)、3月下旬に京都フランス音楽アカデミーに講師で来ていたチェリストのアンリ・ド・マルケットさんへのインタビューの続きをお届けします。映画音楽の大家、ミッシェル・ルグランが彼のために書いたチェロ協奏曲の誕生秘話などが語られています。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲『チェロ協奏曲第2番 ニ短調』 第一楽章 マルク・スーストロ/指揮 ガブリエル・シュヴァーベ/チェロ マルメ交響楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団...

May 05, 202321 min

#91 自由な形式感のはじまり-サン=サーンス『チェロ協奏曲第1番』

弦楽器にとっての名人芸/ virtuosity である、難しいポジションを駆使する重音奏法をあまり使わないサン=サーンスの協奏曲は、ひたすら弦楽器の滑らかな音を、三連符の多用で無窮動(むきゅうどう)/Perpetuum mobile のような世界を創ります。 しかし、その動きがふと途絶えた刹那、中空に漂うような錯覚を抱くような静寂と敬虔な祈りの音楽が聞こえて来る、というのも、あのパリ・マドレーヌ寺院の広大で深い空間を熟知しているからでしょうか。 個人的な体験として、マドレーヌ寺院でヘンデルの大曲『メサイア』を指揮した時、ギリシャ神殿のような遮るものの無い、凄まじく広い直方体の中を、音の振動が空気を伝わって行くのを直に感じて、身震いした記憶が鮮明に残っています。 (中田昌樹) 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲『チェロ協奏曲第1番 イ短調』 第3部 ジャン=フランソワ・モナール/指揮 マリア・クリーゲル/チェロ ボーンマス・シンフォニエッタ/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団...

Apr 28, 202314 minSeason 3Ep. 91

#90 フランスならではの小粋-サン=サーンス『チェロ協奏曲第1番』

サン=サーンスが作曲した弦楽器のための協奏曲は、装飾的で超絶技巧を必要とする複雑な音符はあまり並んでいません。縦横無尽に音符が駆け巡るような音形が、極度に簡素化されたオーケストラの伴奏によって引き立つような配慮がなされています。 それはパリ・マドレーヌ寺院という、奥行き108m/幅43m/高さ33mのギリシャ神殿のような形状の、途轍もなく巨大な寺院で、19年という長きに渡る期間オルガン奏者を務め、天地を揺るがすような壮大に響く縦のハーモニーの中に身を呈していたサン=サーンスにとっての反作用で、横に連続する音符が軽妙に疾走する音楽が、まったく別世界で魅力的だったのかも知れません。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲『チェロ協奏曲第1番 イ短調』 第2部 ジャン=フランソワ・モナール/指揮 マリア・クリーゲル/チェロ ボーンマス・シンフォニエッタ/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団...

Apr 21, 202310 min

#89 多様な音の乱舞-プーランク『ニ台のピアノのための協奏曲』

名作のあと書かれた曲は、その威光に隠れてしまって、音楽的にはより充実している筈であるのに、知名度が上がらない事もままあります。チャイコフスキーのやラフマニノフの協奏曲などもその例でしょう。 プーランクが『二台のピアノのための協奏曲』の約20年後、ボストン交響楽団から委嘱された作曲された、もう一曲の『ピアノ協奏曲』(通常の一台のための!)があります。 1950年、プーランク自身のピアノ、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団で初演が行なわれた素敵な曲です。しかし彼自身は、「弾いているうちに、聴衆の間に興味が停滞して行くのに私は気づいた」という感想を漏らしたと言われます。しかし一方で「ロマン派の協奏曲のような仰々しさを帯びていないし、また主題が伝統的な方法で展開されることもない。旋律自体が協奏曲であり、それがこの曲の特質の一つなのである」と好意的な批評もありました。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】フランシス・プーランク作曲『2台のピアノのための協奏曲』第三楽章 ジャン=リュック・タンゴー/指揮 アイルランド国立交響楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピア...

Apr 14, 202312 minSeason 2Ep. 89

#88 モーツァルトが舞う-プーランク『ニ台のピアノのための協奏曲』

サン=サーンスがあまりに早熟だったため、” Petite Mozart “ (プティ・モザール/モーツァルトの再来)と呼ばれていた、と。 事程左様に、フランスでもモーツァルトは天才の象徴で、その音楽も単なるお手本というより、憧憬に近いようなものがあったのでしょう。 そして、サン=サーンスも、モーツァルトのパラフレーズ/トランスクリプション(transcription)いう手法で、その存在に近づこうとしたのでしょうか…。 作曲中のプーランクにも、ふとモーツァルトが過(よぎ)る刹那があったに違いありません。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】フランシス・プーランク作曲『2台のピアノのための協奏曲』第二楽章 ジャン=リュック・タンゴー/指揮 アイルランド国立交響楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団

Apr 07, 20238 minSeason 3Ep. 88

#87 広汎な音が織りなす世界-プーランク『ニ台のピアノのための協奏曲』

作曲家にとって、ピアノを連弾(四手)で弾くことは、八十八ある鍵盤をなるべくたくさん使い、より豊かな音量を求めることが、さぞかし興味深い事に違いなく、サン=サーンスをはじめ、パイプオルガンを習得した多くの作曲家たちが、その広い音域使用に引き込まれています。 さてピアノ二台で弾く場合は...。 音域的には重複することも頻発しますが、各々のピアノが各々違った音形や音像をはっきりと分離することも可能になります。 プーランクは『二台のピアノのための協奏曲』を演奏するにあたって、ピアノとオーケストラの配置などをスコアに細かく書き込まれています。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】フランシス・プーランク作曲『2台のピアノのための協奏曲』第一楽章 ジャン=リュック・タンゴー/指揮 アイルランド国立交響楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団

Mar 31, 202311 minSeason 3Ep. 87

#86 軽妙洒脱・変幻自在・天真爛漫-プーランク『牝鹿』

フランス近代の音楽の進捗語るに於いて、バレエ・リュス(Ballets russes)の主宰者セルゲイ・ディアギレフの存在の重要性は見逃せません。 彼がまだ若い作曲家たちに依頼した作品といえば、ストラヴィンスキー『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』、ドビュッシー『遊戯』、ラヴェル『ダフニスとクロエ』、ファリャ『三角帽子』など、枚挙に暇(いとま)がありません。しかも音楽史上、画期的な作品となると曲ばかりで、彼の、その若い才能をいち早く見抜く先見の明には驚くばかりです。 そんなディアギレフが、まだ本格的なオーケストラ作品を書いていなかった24才のプーランクに作曲を依頼します。しかも「筋書きは特にない‥」という条件提示は、その期待値の大きさが表れています。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】フランシス・プーランク作曲『牝鹿』より第3曲 ラグ・マズルカ ジャン=リュック・タンゴー/指揮 アイルランド国立交響楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団

Mar 24, 202310 minSeason 3Ep. 86

#85 ラモー回帰に向かう風-プーランク『牝鹿』

プーランク家は、代々大変裕福で、文化的にもとても高い関心を持つ中で育つ一方、両親は敬虔なカトリック教徒で、家系には聖職者を輩出することほどでした。 プーランク、20代前半の作品であるバレエ『牝鹿』の軽妙洒脱な中でも、祈りを想わせる静寂さが現れます。 また後に書かれた『グローリア』『スタバト・マーテル』などのオーケストラ付きの合唱曲は、洗練されたハーモニーを駆使した作風の中、神と真摯に向き合う教会での時間の体現でもあるのでしょう。 フランス革命の史実に基づいたオペラ『カルメル修道女の対話』は、遠く離れたコンピエーニュの修道院で敬虔な祈りと共に暮らす16人の修道女たちがパリに連行され、聖歌を歌いならも断頭台の露に消える無慈悲さのその刹那を、精緻にスコアに書き込んだ稀有な作品です。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】フランシス・プーランク作曲『牝鹿』より第4曲 アンダンティーノ ジャン=リュック・タンゴー/指揮 アイルランド国立交響楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団...

Mar 17, 20239 minSeason 3Ep. 85
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