第45回は、前回に引き続きゲストに作曲家の林哲司さんをお迎えしての特別対談(最終回)をお送りします。シティポップを代表するメロディメーカーである林哲司さんは、今年2023年デビュー50周年を迎えられました。今回は、林さんの楽曲に可能性を感じた朝妻が、当時としては珍しかった作家の海外進出を図ったエピソードを中心に。MIDEM(世界最大級の音楽見本市)にて、イギリスのロックバンド・ジグソーに気に入られ、その作品がビルボードにチャートインした経緯をお話しします。また、名物プロデューサーであったTBS渡辺正文さんのお仕事ぶりやお人柄について。そして、この50周年の集大成として発売される数々の作品群や11月5日(日)に東京国際フォーラムで開催される『林哲司50周年記念コンサート』についてお話をいたします。(当コンテンツはコンサート開催前に配信したYouTubeコンテンツを基に編集しています。) 【TBS渡辺正文氏とのお仕事やお人柄】 ●渡辺正文 “ギョロナベさん”の愛称で知られる音楽番組プロデューサー。TBS『東京音楽祭』を総指揮したことで知られる。なお、なかにし礼の著作『世界は俺が回してる』は...
Dec 16, 2023•16 min•Season 1Ep. 45
第44回は、前回に引き続きゲストに作曲家の林哲司さんをお迎えしての特別対談をお送りします。シティポップを代表するメロディメーカーである林哲司さんは、今年2023年デビュー50周年を迎えられました。今回は、林さんの代表曲である「September」と「真夜中のドア〜stay with me」の2曲が同時期に制作されたにも関わらず真逆の作曲法であったという貴重な制作秘話を中心に、同じく代表作である「悲しい色やね」で痛感した歌詞の大切さについて。また、造詣の深い映画音楽への見解や、昨今の“シティポップ”再評価について等、多岐に渡る豊潤な対話となっております。 【昨今盛んなコライト(共同制作)の事情】 【映画音楽の現状への見解】 ●マックス・スタイナー (1888年5月10日 - 1971年12月28日) オーストリア生まれのアメリカの映画音楽作曲家。代表作に『トップ・ハット』(1935年)『風と共に去りぬ』(1939年)『カサブランカ』(1942年)『君去りし後』(1944年)などがある。 ●ヴィクター・ヤング(1899年8月8日 - 1956年11月10日) アメリカの作曲家、指揮者、編曲...
Dec 15, 2023•20 min•Season 1Ep. 44
第43回は、前回に引き続きゲストに作曲家の林哲司さんをお迎えしての特別対談をお送りします。シティポップを代表するメロディメーカーである林哲司さんは、2023年デビュー50周年を迎えられました。林さんが好きな映画音楽から習得した作曲・編曲法や、大学時代に感銘を受け自身の音楽人生に影響を受けたバート・バカラック、フランシス・レイについてのお話を伺います。また、念願の作曲家になる以前に編曲家として研鑽を積んだことの意義やメロディと歌詞の大切さについての考察、他にも大作曲家・筒美京平さんとのエピソードもお届けいたします。 【映画音楽から習得した作曲・編曲法】 ●ザ・フィルム・シンフォニック・オーケストラ 日本グラモフォンがスタジオミュージシャンを集めて録音した実体のないオーケストラ。ミシェル・クレマン楽団、クリス・カーペンター楽団、モーリス・ルクレール楽団など60年代から70年代にかけてレコード会社各社は、同様のスタイルで映画音楽、イージーリスニングのレコードを制作していた。 ●“ソノシート” 1958年、フランスで開発された塩化ビニール製のレコードが“フォノシート”。 朝日新聞社の系列会社と...
Dec 14, 2023•26 min•Season 1Ep. 43
第42回はゲストに作曲家の林哲司さんをお迎えしての特別対談をお送りします。 シティポップを代表するメロディメーカーである林哲司さんは、2023年デビュー50周年を迎えられました。林さんが楽器の演奏や作曲を始めるきっかけになった音楽体験のこと、学生時代に影響を受けた音楽についてのお話を伺います。また、作曲家になる以前に経験された音楽雑誌のライターや編集の仕事を通して見聞を広め、研鑽を積まれたというエピソードをお届けいたします。 ●「僕の隣りの孤独」(1973年):林哲司のデビュー・シングル。ポリドール・レコードより発売。 【林哲司さんとフジパシフィックの出会い】 ●多賀英典(1943年3月1日 - ): 日本の音楽プロデューサー、映画プロデューサー、実業家。小椋佳や井上陽水の作品を手がけた後、独立。キティ・レコードやキティ・フィルムをグループ会社として持つキティ・グループの創業者で、現在は会長を務めている。 ●金子章平 ( 1946年1月20日 - 2011年10月16日逝去): 加藤登紀子、中山ラビ、カルメン・マキ&OZ、井上陽水、安全地帯などのプロデューサーとして活躍。 ●P...
Dec 14, 2023•19 min•Season 1Ep. 42
音楽出版ビジネスの先達たちの中から、戦後の海外アーティストの日本公演を手掛けた第一人者で、「ビートルズを日本に呼んだ男」こと永島達司さんについて。日本初のプロモーター、キョードー東京の創業者・永島達司さんが世界中のミュージシャンから多大な信頼を得て、著作権の管理に至った経緯を当時の永島さんとの会話や憧れにも似た永島さんの風格を感じられるエピソードを交えながら回想します。 ●舞台「ビューティフル」:キャロル・キングの半生を描いたジュークボックス・ミュージカル。彼女が作詞作曲した曲のみならず、最初の夫ジェリー・ゴフィンと共に作曲した曲のほか、バリー・マン、シンシア・ワイル、フィル・スペクターらの楽曲が使用されている。 【永島達司さんと音楽出版ビジネス】 ●「雨の御堂筋」:ザ・ベンチャーズが日本で発表したシングル。台湾出身の歌手・欧陽菲菲が、1971年9月に日本で発売したデビューシングルでもある。 【国内外から信望を集めた永島達司さん】 【来日したアーティストの著作権は永島達司さんに】 ●MIDEM(Marché International du Disque de I’ Édition M...
Apr 05, 2022•13 min•Season 1Ep. 41
音楽出版ビジネスの先達たちの中から、戦後の海外アーティストの日本公演を手掛けた第一人者で、「ビートルズを日本に呼んだ男」こと永島達司さんについて。日本初のプロモーター、キョードー東京の創業者・永島達司さんと知り合ったきっかけに始まり、永島さんが音楽出版社を設立されるに至った経緯をご紹介します。後に日本の芸能ビジネスを確立させた方々との関わり合いや、世界中のミュージシャンから多大な信頼を得た永島さんが日本の音楽シーンへ与えた影響と功績を回想します。 【永島達司さんと知り合うきっかけ】 ●永島達司(1926/4/26 – 1999/5/2):日本初のプロモーター。1953年に「新々プロダクション」を設立。1957年に社名を協同企画(現・キョードー東京)に変更した。戦後の海外アーティストの日本公演を手掛けた第一人者で、海外では「タッツ・ナガシマ」の愛称で呼ばれた。 【日本の音楽・芸能ビジネスへの永島さんの影響力】 ●渡邊晋(1927/3/2 – 1987/1/31):日本の実業家・芸能プロモーターで、ベーシスト(渡辺晋と表記される場合も)。日本の芸能事務所の草分け、渡辺プロダクション(通称:...
Mar 29, 2022•10 min•Season 1Ep. 40
日音の村上司さんについて回想します。日本の歌謡史に数々の名曲を残した村上司さんとの出会いに始まり、筒美京平さんとの関わり合いや、尾崎紀世彦「また逢う日まで」を大ヒット曲にした村上司さんのエピソード。また、村上司さんの留学先だったリーズ・ミュージックのルー・リーヴィーとボブ・ディランの話も交えながら村上司さんの功績や音楽出版社としての役割をご紹介します。 【村上司さんとの出会い】 ●村上司(1936/2/13 – 2005/6/5): 株式会社日音元代表取締役会長。大学卒業後、父親の紹介で日本レダリー(武田薬品工業とアメリカのアメリカン・サイアナミッド・カンパニーが設立した合弁会社)で勤務するが、1963年10月に日音(当時は日本音楽出版)に入社。翌年、渡米しリーズ・ミュージック(現・MCAミュージック)にて研修を受けて帰国。その後は多くの楽曲の開発とプロモートを展開し、日本の音楽出版ビジネスの先駆者となった。 ●草野昌一(1931/2/4 – 2005/6/6):日本の音楽出版ビジネスの先駆者。→他、#38を参照 ●フォルスター事務所:米国の放送会社NBCの東京支社長ジョージ・トーマス...
Mar 22, 2022•15 min•Season 1Ep. 39
音楽出版ビジネスの先達たちの中から、日本を代表する訳詞家、漣健児さんとしても有名な草野昌一さんについて回想します。当時、ミュージックライフの編集長だった草野昌一さんとの出会いや「帰って来たヨッパライ」を巡る裏話等、日本における洋楽曲の著作権管理ビジネスの先駆者であり、朝妻の先生的存在でもあった草野昌一さんについてのエピソード。 【草野昌一さんについて】 ●漣健児(1931/2/4 –2005/6/6): 本名・草野昌一。日本の音楽出版ビジネスの先駆者。漣健児名義で作詞家・訳詞家として数多くの作品を書いた(「新田宣夫」名義も)。代表作に「ステキなタイミング」「可愛いベイビー」など。 ●ミュージックライフ:シンコー・ミュージック(創刊当時は新興音楽出版社)が編集・発行した音楽雑誌。主に洋楽を取り上げた(1998年12月号をもって休刊)。 ●「赤鼻のトナカイ」(1948年):原題「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」。ジョニー・マークス作詞・作曲のクリスマスソングで、日本語訳詞は、新田宣夫(別名 草野昌一、漣健児)の訳で広く知られている。 【パシフィック音楽出版と草...
Mar 15, 2022•14 min•Season 1Ep. 38
前回に引き続き、チャック・ケイと共に設立したアメリカの音楽出版社「ウインドスェプト」について。音楽著作権の資産価値としての評価がまだ低かった1990年代後半に、その価値を証明する為に行った決断のエピソード。また、上場している音楽著作権ファンドのひとつ「ヒプノシス・ソングス・ファンド」に関してや、音楽著作権がとても大きな価値を持つ資産として時代とともに移り変わっている様について考察します。 ●ウインドスェプト:フジパシフィックミュージックが親会社のフジテレビと共同でアメリカに作った音楽出版社。その後ウインドスェプト音楽出版はEMI音楽出版に売却され、そしてEMI音楽出版はソニー/ATV音楽出版に買収された。 【90年代後半のウインドスェプト】 ●モーリス・レヴィ(1927/8/27 –1990/5/21): 本名モーセ・レヴィ。NYブロンクス出身、ジャズクラブ、音楽出版、独立系レコード業界の分野でアメリカの起業家。ジャズクラブ「バードランド」や「ルーレット・レコード」の創設者のひとり。 【著作権の資産価値を証明】 【近年の著作権売買の事例】 ●マーク・マキュリアディス(1963/10/2...
Mar 08, 2022•12 min•Season 1Ep. 37
1996年にデビューし、全世界で2,300万枚以上を売り上げ、世界中を熱狂させたガールズグループ、スパイス・ガールズのシングル『2 Become 1』にまつわるエピソード。アメリカの音楽出版社「ウインドスェプト」をチャック・ケイと共に設立した経緯や「ビッグ・セブン」買収の際に危惧した事、さらにプロデューサーのサイモン・フラーが手がけるスパイス・ガールズの著作権を獲得した当時を振り返ります。 ●チャック・ケイ(1941/8/28 –2021/2/1):1960年代にフィレス・レコードでキャリアをスタート。アルドン・ミュージック、ワーナー・チャペル会長などを経て、1988年にフジパシフィック音楽出版と共に音楽出版社ウインドスェプト・パシフィック・ミュージックを設立した。 【ウインドスェプト・パシフィック・ミュージックの成り立ち】 ●モーリス・レヴィ(1927/8/27 –1990/5/21):本名モーセ・レヴィ。NYブロンクス出身、ジャズクラブ、音楽出版、独立系レコード業界の分野でアメリカの起業家。ジャズクラブ「バードランド」や「ルーレット・レコード」の創設者のひとり。 【曰く付きの音楽出...
Mar 01, 2022•15 min•Season 1Ep. 36
2006年に秋川雅史さんがNHK紅白歌合戦で歌唱し話題となった「千の風になって」。アメリカ発祥の詩「Do not stand at my grave and weep」を2001年に芥川賞作家の新井満さんが翻訳、自ら作曲、歌唱した「千の風になって」が朝日新聞 朝刊1面のコラム「天声人語」へ掲載され、2004年に新垣勉さんが歌唱、そして2006年には秋川雅史さんが歌唱し今なお心に響く「千の風になって」との出会いをご紹介します。新井満さんからのお電話を朝妻が直接お受けした経緯、そのきっかけにはキングレコード 森直美さんの一言があったことなど、時機と人との繋がりを実感したエピソード。 ●「千の風になって」:アメリカ合衆国で話題となった詩「Do not stand at my grave and weep」の日本語訳。2001年、新井満がアメリカ発祥とされるこの詩を日本語に訳し、自ら曲を付けた。原詩の3行目”I am a thousand winds that blow”を借りて『千の風になって』のタイトルがつけられた。 【「千の風になって」との出会い】 ●新井満(1946/5/7 –2021...
Feb 22, 2022•9 min•Season 1Ep. 35
カーペンターズ「トップ・オブ・ザ・ワールド」を世界に先駆けシングルカットしたキングレコードの寒梅賢さん、カンツォーネの権威 河合秀朋さん、ライナーノーツ執筆のきっかけとなった武田一男さんをはじめ、ポリドール 折田育造さん、東芝レコード 高嶋弘之さんとの仕事を懐古します。 【キングレコード武田一男氏との出会いと仕事】 ●武田一男:ロンドン・レコードほかを担当。ロイ・オービソンなども手掛けた。 ●『魅惑のリズム』友の会:ラジオ番組「魅惑のリズム」(→#30参照)の友の会で、300人程の規模で、月例会には常に約20人が集った。 【キングレコード河合秀朋氏との仕事】 ●河合秀朋:カンツォーネ担当のディレクターを務め、後に洋楽部長として活躍。セブンシーズレーベルの総括担当としても知られる。 【キングレコード寒梅賢氏との仕事】 ●寒梅賢:ディレクターとして活躍。カーペンターズ邦題名の名付け親としても知られる。 ●ビタースウィート・サンバ(1965年):トランペット奏者で音楽プロデューサーのハーブ・アルパートが、自身のグループバンドで録音した曲。 ●あめんぼうとバラ(1961年):ジャック・ジョーン...
Feb 15, 2022•13 min
1968年にフランスのグルノーブルで行われた第10回冬季オリンピックの記録映画「白い恋人たち」のメインテーマ曲であり、フランスが生んだ名曲フランシス・レイ作曲の「白い恋人たち」について。キングレコードの河合秀朋さんに勧められ出会った、甘美なメロディが印象的な「白い恋人たち」を電報を駆使しながら日本地域の権利を獲得したエピソードをご紹介します。 ●「白い恋人たち」: 1968年2月6日から13日間にわたって仏グルノーブルで開催された第10回冬季オリンピック大会のドキュメンタリーで、クロード・ルルーシュ監督が映像詩に仕上げた。日本では1968年11月9日に公開された。レイは4つのテーマを作曲、クリスチャン・ゴーベールが巧みなアレンジを施している。 【「白い恋人たち」との出会い】 ●河合秀朋:キングレコードでカンツォ―ネ担当のディレクターを務め、のちに洋楽部長として活躍。<セブンシーズ>レーベルの総括担当としても知られる。 ●フランシス・レイ(1932年4月26日-2018年11月7日):フランス・ニース出身の作曲家。多くの映画音楽を作曲したが、とりわけ『男と女』や『白い恋人たち...
Feb 08, 2022•10 min•Season 1Ep. 33
音楽業界に進むきっかけとなる、ニッポン放送でのアルバイトを通じて経験した仕事について。ラジオ番組『森永キャンデー・ベスト・ヒット・パレード』で、アシスタントとして高崎一郎さんと選曲をした経験や、初めてライナーノーツを執筆したころのエピソードをお話します。ライナーノーツの執筆にあたり、現在のように情報が氾濫していない当時に楽曲やアーティストの背景についてどのように調べていたかなどもご紹介します。 【『キャンデー・ベスト・ヒット・パレード』でアシスタント】 ●「森永 キャンデー・ベスト・ヒット・パレード」:1960年代はじめよりジョニー高崎(高崎一郎)がパーソナリティを務めた音楽番組。提供は森永キャンデー・ストアで、西銀座サテライトスタジオから生放送されていた。TBSラジオの「今週のベストテン」、文化放送の「ユア・ヒット・パレード」と共に人気だった。 【初めてのライナーノーツ執筆】 ●「君にダウン」(1963年)レニー・ウェルチ:原題「Since Fell For You」。1945年にバディ・ジョンソンが作曲した曲で、彼のオーケストラと共に妹のエラ・ジョンソンが歌ったのがオリジナル。その...
Feb 01, 2022•10 min•Season 1Ep. 32
ニッポン放送でのアルバイトや、音楽業界に進むきっかけとなる高崎一郎さんとの出会いを導いてくださったヤマハ・ミュージックの楊華森さんについて追想します。音楽出版業界だけでなく訳詞家や作詞家としても名を馳せた楊華森さんをはじめ、当時の音楽業界の成熟に貢献した先輩たち。またニッポン放送のラジオ番組『魅惑のリズム』を提供していた友の会に在籍し、後に音楽業界で活躍する方々とのエピソードもご紹介します。 【ニッポン放送でのアルバイト】 ●ケン田島(1930/10/20 – 2021/4/27): →#30を参照 【楊華森の功績】 ●三木鮎郎(1924/6/26 – 1997/6/6): →#30を参照 ●村井邦彦(1945/3/4 –):作曲家・編曲家・プロデューサー。慶応大学在学中より本格的に作曲を始め、森山良子、赤い鳥、タイガースらに作品を提供。山上路夫とコンビで書いた「翼をください」は現在も愛唱されている代表曲。また自身が創設したアルファレコードにてプロデューサーとして荒井由実(現・松任谷由実)を見いだし、YMOを世界に送り出して成功に導いた。 ●山上路夫(1936/8/2–):ビクター専属...
Jan 25, 2022•8 min•Season 1Ep. 31
ヤマハ・ミュージック楊華森さんとの出会いから音楽業界に入るきっかけとなったニッポン放送でのアルバイトに繋がるエピソードを紹介します。ラジオ番組『魅惑のリズム』が提供していた友の会への入会からポール・アンカのファンクラブの二代目会長に就任するなど、思い出の曲も交えながら回想します。 【音楽業界と繋がるきっかけ『魅惑のリズム』友の会】 ●『魅惑のリズム』:1960年代に月~金曜日の深夜に放送されたニッポン放送のラジオ番組。 ●ポール・アンカ(1941/7/30~):カナダ出身のシンガー・ソングライター。ポップスの草創期を代表するアーティスト。 ●エドムンド・ロス(1910/12/7 – 2011/10/21):トリニダード・トバゴのミュージシャンで、「アマポーラ」や「ブラジル」などのヒット曲がある。 【『魅惑のリズム』友の会ポピュラー研究会】 【ポール・アンカ ファンクラブ二代目会長に】 【ヤマハ・ミュージック 楊華森との出会い】 ●楊華森:ヤマハ~渡辺音楽出版に移り、さまざまな作家に活躍の場を作る役割を担った。 また「加茂亮二」などの変名で、安倍理津子「愛のきずな」をはじめ作詞も手掛けて...
Jan 18, 2022•11 min•Season 1Ep. 30
譜面の販売から始まった音楽出版社が外国曲の著作権を管理するきっかけとなったSACEMによる視察や、日本で初めての音楽著作権管理会社“水星社”についてもご紹介します。また外国曲のカバーが流行することにより、後に日本を代表する作詞家として名を馳せる訳詞家たちの活躍や、プロダクションの誕生がレコード制作にもたらした影響等を当時の流行音楽の背景と照らし合わせご紹介します。 【昭和初期の日本の音楽出版社】 【水星社による外国曲著作権の獲得】 ●水星社:1956年10月6日に設立された日本初の音楽著作権管理会社。 ●SACEM:Societe des auteurs,compositeurs et editeurs de musiqueの略。作詞家作曲家楽譜出版者協会。音楽業界では最古となるフランスの著作権管理団体のこと。 【ASCAPによる日本視察とその目的】 ●ASCAP(American Society of Composers Authors and Publishers)音楽や音楽に関連する著作物を保護するために、1914年2月13日に設立された、米国作曲家作詞家出版者協会。 ●ルー・リ...
Jan 11, 2022•16 min•Season 1Ep. 29
日本の音楽著作権ビジネスの黎明期と“プラーゲ旋風”について。楽曲の著作権がレコード会社に帰属していた時代に始まり、昭和初期にヨーロッパの著作権使用料を徴収する代理人となったウィルヘルム・プラーゲというドイツ人とそれに対抗した日本側の動きが日本における音楽著作権に対する認識と著作権利管理というビジネスを欧米とは異なる方向に向けてしまうきっかけとなった“プラーゲ旋風”についてご紹介します。 【日本の音楽ビジネス黎明期】 【プラーゲ旋風のはじまり】 ●ウィルヘルム・プラーゲ(1888/10/8- 1969/6/19):ドイツ人外交官で、のちに日本の多くの旧制高等学校でドイツ語を教えた人物。1931年に欧州の楽曲について日本の放送局などに高額の使用料を請求する著作権使用料の取立業を始め、それによって引き起こされた様々な著作権紛争事件を指して”プラーゲ旋風”と呼ばれた。 ●BIEM:正式名称「Bureau International des Societes Gerant les Droits d’Enregistrement et de Reproduction Mecanique」。録音権協...
Jan 04, 2022•12 min•Season 1Ep. 28
音楽著作権の歴史、最終回は映画に初めて音声が加わり、1927年世界初の"トーキー"として大成功を収めた『ジャズ・シンガー』、以降ASCAPは新たにシンクロ権を誕生させるなど映画の大衆化とともに拡大し変革した音楽ビジネスについてお話します。ロックンロールに音楽の将来を見据えた音楽出版社アルドン・ミュージックの才気あふれる活躍についてもご紹介します。 ●徳川夢声(1894/4/13 – 1971/8/1):本名、福原駿雄。弁士、漫談家、作家、俳優、ラジオ・TV等で活動した日本の元祖マルチタレント。 ●トーキー:映像と音声が同期した映画のことでサイレント映画の対義語として「トーキー映画」と呼ばれることもある。 ●映画『ジャズ・シンガー』:1927年10月6日にアメリカで公開された長編映画として「世界初」のトーキー。第1回アカデミー賞 脚色賞部門にノミネート。 ●アル・ジョルソン(1886/5/26 – 1950/10/23):リトアニアで生まれたアメリカの歌手、俳優。20世紀のアメリカを代表するエンターテイナー。 ●ASCAP:#26を参照 ●Girls Town(邦題:非情の青春):チャー...
Dec 21, 2021•13 min•Season 1Ep. 27
前回に引き続き、音楽ビジネスがレコードの誕生に伴い大きく飛躍していったプロセスについてお話します。出版社や作詞家・作曲家が得るべき収入が支払われていない、と22の音楽出版社と170人の作家が主に演奏使用料の権利を求め、ASCAPという団体を発足した経緯や、ASCAPに対抗し発足したBMIの設立から、現在までアメリカの音楽を二分する二大演奏権協会として常に勢力争いを続けているライバル関係についてお話しします。また、ジョージ・ガーシュウィンを始め、楽曲を売り込むソング・プラッガーについて、A&Rの起源についてもご紹介します。 ●エンリコ・カルーソ(1873/2/25 – 1921/8/2):オペラ史上において有名なテノール歌手の一人。 ●ソングプラッガー:出版社が管理する楽曲を歌手やレコード会社のA&Rマンに売り込むため、ピアノを弾きながら歌った人のこと。 ●A&R(Artists and Repertoire):アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作を担当するレコード会社における職務の一つ。 ●ジョージ・ガーシュウィン(1898/9...
Dec 14, 2021•14 min•Season 1Ep. 26
今回から5回にわたってお伝えする≪音楽著作権の歴史シリーズ≫の第1弾、 譜面の販売から始まった音楽ビジネスがショー・ビジネスに力を借りて拡大し、レコードの誕生に伴い大きく飛躍していったプロセスについてお話します。 当時の音楽の流行を作った立役者ともいえる音楽出版社とそのビジネスの変化をスティーブン・フォスター、アーヴィング・バーリン、スコット・ジョプリンなどの作曲家たちの活躍を例に挙げご紹介します。 また、レコード会社に曲を売り込む"ソング・プラッガー"についてや、多くの音楽出版社が集中したマンハッタン西28丁目のブロードウェー = 後に”ティン・パン・アレイ”と名付けられポップミュージックの発祥の地と呼ばれた一帯についてもご紹介します。 【音楽ビジネスの誕生】 【音楽著作権の形成期】 【音楽出版社の形態 ①譜面を印刷する会社】 【音楽出版社の形態 ②セールスマン中心の会社】 【音楽出版社の形態 ③作詞・作曲家が主体の会社】 【著作権黎明期の不運な事例】 ●スティーブン・フォスター(1826年7月4日-1864年1月13日):ヘンリー・クレイ・ワークと並んで、19世紀半ばのアメリカ合衆...
Dec 07, 2021•12 min•Season 1Ep. 25
第24回はクロード・チアリ「Manuel Benitez El Cordobes」(邦題:哀愁のコルドバ)にまつわるエピソード。 メールでの通信手段が無い当時、パシフィック音楽出版外国曲の契約第1号として「Manuel Benitez El Cordobes」(邦題:哀愁のコルドバ)の契約成立までの顛末や、ギリシャ映画「夜霧のしのび逢い」の主題歌としてクロード・チアリに白羽の矢が立ったエピソードをご紹介します。 <キーワード> 1960年代半ば 専属楽曲の著作権 当時の外国曲の著作権獲得 パシフィック音楽出版 外国曲第1号「哀愁のコルドバ」 レコードのシングル盤 B面の大切さ 音楽出版社 独自のヒット作り クロード・チアリ「夜霧のしのび逢い」
Nov 23, 2021•9 min•Season 1Ep. 24
第23回はキャロル・キングが1971年に発売し、15週連続全米チャート1位を記録、グラミー賞4部門を受賞したアルバム『Tapestry』(邦題:つづれおり)について。 キャロル・キングの半生を描いたかのようなセカンド・アルバム『Tapestry』(邦題:つづれおり)にまつわる人達(ルー・アドラーやドン・カーシュナー)についてや、キャロル・キングからジェリー・ゴフィンへのメッセージが込められているのではないかという考察と共にご紹介します。 <キーワード> 私が好きな音楽出版社 スクリーン・ジェムズ アルドン・ミュージックに集う優れた才能 キャロル・キングの才能 それを伸ばした人々 ルー・アドラーの功績とビジネス才覚 ミュージカル『ビューティフル』が描いたもの キャロルの半生が結実 アルバム『Tapestry(つづれおり)』 永遠のラブ・ソング「Will You Love Me Tomorrow」 「You've Got a Friend」幻のカバー・バージョン 『Tapestry(つづれおり)』にキャロル・キングが込めた想い...
Nov 16, 2021•9 min•Season 1Ep. 23
第22回はジョン・レノンが最後に残したアルバム『Double Fantasy』(ダブル・ファンタジー)収録の名曲「(Just like) Starting Over」(スターティング・オーヴァー)にまつわる思い出について。 当時アルモ・アーヴィングにいたチャック・ケイとのユニークな出会いから、チャック・ケイに託した夢の蕾がゲフィン・レコードの契約した『Double Fantasy』(ダブル・ファンタジー)として花開くまでのエピソードをお楽しみください。 <キーワード> 思い出の曲「スターティング・オーヴァー」 チャック・ケイとの出会い 「あの、チャック・ケイなの?」 チャック・ケイの功績と一時引退 チャック・ケイのロンドール復帰 見果てぬ夢“アルモ・プロダクション” チャックの再起を信じ、託した夢 チャック・ケイの復活と『ダブル・ファンタジー』権利獲得
Nov 09, 2021•12 min•Season 1Ep. 22
第21回はテンプテーションズが1965年に全米1位を獲得した楽曲「マイ・ガール」の魅力のほか、モータウン・レコード創業者であるベリー・ゴーディJr. が設立した音楽出版社Jobete(ジョベット)と今なお輝くアーティストと数々の名曲を生み出したモータウンの研ぎ澄まされたヒット作りのシステムについてもお楽しみください。 <キーワード> モータウンの音楽出版社 Jobete 子供の名前の頭文字からつけられた出版社名 ベリー・ゴーディJr.とスモーキー・ロビンソンの才能 「マイ・ガール」印象的なイントロ(ベースのリフ)の影響 才能集団をまとめあげ指揮するベリー・ゴーディJr.の才覚 すぐれた才能を集め育てる完璧なシステム
Nov 02, 2021•7 min•Season 1Ep. 21
第20回は1967年にアメリカで開催されたロックフェス「モントレー・ポップ・フェスティバル」のプロモーションソング、スコット・マッケンジーの「San Francisco (Be Sure to Wear Flowers in Your Hair)」(邦題:花のサンフランシスコ)について。サンフランシスコの穏やかな気候の中で開催された野外ロックコンサート「モントレー・ポップ・フェスティバル」がアメリカの音楽の潮流を決定的に変え、ミュージック・ビジネスに与えた影響などについて、自身が現地で体験したエピソードを交えてお話しします。 <キーワード> モントレー・ポップ・フェスティバルと「花のサンフランシスコ」 アメリカ視察で訪れたモントレー アメリカの音楽の潮流を変えたイベント モントレー・ポップ・フェスティバルがミュージック・ビジネスに与えた影響 映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』劇中歌としての「花のサンフランシスコ」
Oct 26, 2021•10 min•Season 1Ep. 20
第19回はカーペンターズ初の全米1位を獲得した「(They Long to Be) Close to You」(邦題:遥かなる影)について。バート・バカラックとハル・デヴィッド作の今なお輝く名曲「(They Long to Be) Close to You」(邦題:遥かなる影)がハーブ・アルパートから、運命のようにカーペンターズに結びつくまでのエピソードをご紹介します。 後半ではバート・バカラックの15年振りとなる新作『Blue Umbrella』についても語っております。 (内容は2021年時点のものです) <キーワード> カーペンターズ「クロース・トゥ・ユー」 ハーブ・アルパートとバート・バカラック 「クロース・トゥ・ユー」はハーブ・アルパートからカーペンターズへ 日本語タイトル「遥かなる影」について 往年の洋楽と日本語タイトル 今なお現役、バート・バカラック
Oct 19, 2021•8 min•Season 1Ep. 19
第18回は1967年10月に新しく始まるニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』のテーマ曲を探すようにと専務の高崎一郎氏からのオーダーを受け、テーマ曲探しに奔走したエピソードをご紹介します。今もなおテーマ曲として使われている「ビタースウィート・サンバ」について。ユーモアセンス溢れる高崎一郎氏のこぼれ話もお楽しみください。 <キーワード> パシフィック音楽出版専務 高崎一郎からのオーダー パシフィック音楽出版 後発出版社ゆえの苦戦 「オールナイトニッポン」テーマ曲探しに奔走 幾度となく続く高崎一郎との応酬 「オールナイトニッポン」テーマ曲決定の真相
Oct 12, 2021•10 min•Season 1Ep. 18
第17回は朝妻一郎が音楽業界に入るきっかけとなった「ダイアナ」の魅力とその「ダイアナ」を作詞・作曲したポール・アンカのエピソードをご紹介します。 番組名の「たかなる心の歌」のエピソードについても語っております。 <キーワード> タイトル「たかなる心の歌 (All Of A Sudden) My Heart Sings」について ポール・アンカ「ダイアナ」 ラジオ番組「魅惑のリズム」とポール・アンカ ファンクラブから繋がる人脈 ポール・アンカの才能と魅力 バディ・ホリーも惚れ込んだポール・アンカの才能 ポール・アンカのビジネスセンス 音楽業界の先輩たちから学んだこと
Oct 05, 2021•10 min•Season 1Ep. 17
邦楽編最終回、第16回は1988年に発売した Winkの「愛が止まらない~Turn it into love~」にまつわるエピソード。 ドラマ主題歌への洋楽起用の後を追い、80年代の日本語歌詞による洋楽カヴァーブームの流れの中、今までとは異なる印象のアイドル・デュオのWinkが「愛が止まらない~Turn it into love~」を歌うことになるまでの経緯やシティポップの再評価についてご紹介します。(内容は2021年時点のものです) ※次回から洋楽編になります <キーワード> 洋楽とドラマ主題歌 日本語歌詞による洋楽カヴァー 女性デュオBaBeの誕生秘話 「Give Me Up」をドラマ主題歌に アイドル・デュオ Wink誕生 時を隔て繰り返される、選曲の一コマ 大ヒットした「淋しい熱帯魚」 シティポップの再評価を考える 80年代邦楽ポップスからNight Tempoへ ジャックスの元メンバー水橋春夫...
Sep 28, 2021•9 min•Season 1Ep. 16