■映画館で公開中の作品から、産経新聞の映画担当がピックアップした「シネマプレビュー」をお届けします。 ■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■産経Podcast おすすめの番組 ①『戦後史開封:ゴジラ編』 1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。 ・ Spotifyで聴く(リンク) ・ ApplePodcastで聴く(リンク) ・ Amazon Musicで聴く(リンク) ②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』 これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっ...
Jul 25, 2025•6 min
■映画館で公開中の作品から、産経新聞の映画担当がピックアップした「シネマプレビュー」をお届けします。 ■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■産経Podcast おすすめの番組 ①『戦後史開封:ゴジラ編』 1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。 ・ Spotifyで聴く(リンク) ・ ApplePodcastで聴く(リンク) ・ Amazon Musicで聴く(リンク) ②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』 これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっ...
Jul 18, 2025•5 min
■映画館で公開中の作品から、産経新聞の映画担当がピックアップした「シネマプレビュー」をお届けします。 ■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■産経Podcast おすすめの番組 ①『戦後史開封:ゴジラ編』 1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。 ・ Spotifyで聴く(リンク) ・ ApplePodcastで聴く(リンク) ・ Amazon Musicで聴く(リンク) ②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』 これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっ...
Jul 04, 2025•6 min
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Jun 27, 2025•4 min
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Jun 21, 2025•5 min
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May 26, 2025•4 min
■映画館で公開中の作品から、産経新聞の映画担当がピックアップした「シネマプレビュー」をお届けします。 ■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■産経Podcast おすすめの番組 ①『戦後史開封:ゴジラ編』 1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。 ・ Spotifyで聴く(リンク) ・ ApplePodcastで聴く(リンク) ・ Amazon Musicで聴く(リンク) ②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』 これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっ...
May 22, 2025•3 min
■サムネ画像は: ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「はたらく細胞」 「翔んで埼玉」などの武内英樹監督の面目躍如たる人気漫画の実写化。高校生の漆崎日胡(芦田愛菜)と父、茂(阿部サダヲ)の現実世界と2人の体内が舞台。ドラマ「マルモのおきて」の名コンビ、芦田と阿部が現実世界の父娘を堅実な芝居で見せる。その分、2人の体内というファンタジー部分では、細胞たちがギャグとアクションで大いに弾ける。 ■「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 児童書の実写化。路地裏に突然現れる不思議な駄菓子屋。客に必要な特殊な効能がある駄菓子を提供している。ただし、これを食べて幸せになるか不幸になるかは本人次第。どことなく「ドラえもん」と「笑ゥせぇるすまん」を合体させたような趣だ。 ■「お坊さまと鉄砲」 国の豊かさの指標にGNH(国民総幸福量)を掲げるブータン。王制から立憲君主制の民主主義国家へと転換されたが、本作は初の選挙を目指し、山間の村で行われた模擬選挙をめぐる物語だ。 ■「不思議の国のシドニ」 日本を舞台に、仏の女性作家が体験する哀悼の終わりと再生をユーモアを交えて描く。エリーズ・ジ...
Dec 16, 2024•7 min
■サムネ画像は: ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「モアナと伝説の海2」 ディズニーの長編アニメで、日本では平成29年に公開された「モアナと伝説の海」の続編。今回、モアナは世界を引き裂いた呪いを解くため、島の仲間たちとともに海の果ての島を目指して舟をこぎだす。 ■「どうすればよかったか?」 統合失調症の疑いがある実姉と、彼女を自宅に閉じ込め続ける両親の姿を、藤野知明監督が記録したドキュメンタリー作品。藤野監督は20年にわたって家族を撮影。粗削りながら、人間の弱さと、家族という関係が持つ奇妙なゆがみがありありと描かれる。 ■「ホワイトバード はじまりのワンダー」 世界的大ヒット作「ワンダー 君は太陽」(2018年)の原作者がアナザーストーリーとして書き上げた物語が、再び映画化。前作「ワンダー」で主人公をいじめていた少年と祖母サラが主人公。 ■「NO ハンブルク NO ビートルズ」 今年は英国のザ・ビートルズが米国市場を席巻してから60年。この作品はビートルズのドキュメンタリー映画で、それ以前、今風にいうならインディーズ時代のビートルズと独ハンブルクとの関...
Dec 09, 2024•6 min
■サムネ画像は: 映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」©2024アングリースクワッド製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」 税務署員と詐欺師が手を組み、悪徳実業家に立ち向かう|というユニークな設定の作品。韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を原作に、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が映画化した。 ■「正体」 脱走した死刑囚が間一髪で警察の追っ手を逃れながら潜伏を続ける。同名小説を「余命10年」などで人気の高い藤井道人監督が映画化。げっそりと痩せ、ぎらぎらと目を光らせながら逃走を続ける主人公を横浜流星が演じる。 ■「山逢いのホテルで」 スイスの美しい自然の中、母と女の立場の間で揺れるヒロインを描く。監督はこれが長編デビュー作となるマキシム・ラッパズ。主人公の気品ある魅力に圧倒される。息子のためだけに生きてきた彼女の中で甘い夢が抑えがたく膨らんでいく様子が切ない。 ■「リュミエール!リュミエール!」 シネマトグラフ(撮影・映写機)を1895年に発明し、映画の父と呼ばれるルイ...
Dec 02, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「海の沈黙」©2024 映画『海の沈黙』INUP CO.,LTD ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「海の沈黙」 脚本家の倉本聰が長年温めてきたという、「美とはなにか」を問う物語。世界的な画家、田村(石坂浩二)は展覧会で展示された自作が贋作と気づき、ある事件で姿を消した天才画家、竜次(本木雅弘)の存在が浮かび上がる。竜次のかつての恋人であり、今は田村の妻である安奈(小泉今日子)は、彼を追い北海道へと向かう…。 ■「六人の噓つきな大学生」 同名小説を「名も無き世界のエンドロール」などの佐藤祐市監督が映画化。就職試験の最終選考に残った6人の大学生は友情を温め合うが、課された最終審査は「自分たちで合格者を選べ」。そして彼らは、会議室という密室で6通の怪しい封筒を見つける。そこには、各人の噓と罪が記されていた。 ■「ふたりで終わらせる IT ENDS WITH US」 世界的なベストセラー小説を、俳優のジャスティン・バルドーニがメガホンをとって映画化。バルドーニは主人公の相手役という重要な役で出演もしている。原作は恋愛小説をうたうが、作家の...
Nov 25, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「室井慎次 生き続ける者」©2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「室井慎次 生き続ける者」 平成の大ヒットドラマ・映画「踊る大捜査線」シリーズの主要人物の一人、室井慎次(柳葉敏郎)。彼のその後を描いて10月に公開された「敗れざる者」の圧巻の続編。 ■「グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声」 米アカデミー賞作品賞、主演男優賞(ラッセル・クロウ)など5部門を受賞した「グラディエーター」(2000年)の続編。監督は前作に続き名匠リドリー・スコット。ローマ帝国軍の侵攻により妻を殺され、自身も奴隷となったルシアス(ポール・メスカル)はローマへ連行され、グラディエーター(剣闘士)として円形闘技場での死闘に挑むことに。 ■「Back to Black エイミーのすべて」 アルバム「バック・トゥ・ブラック」を発表し、グラミー賞5部門を受賞して一躍世界的大スターになるも、27歳の若さで早世した英国のシンガー・ソングライター、エイミー・ワインハウス(1983~2011年)の生涯を、実話を基に描いた。 ■「アット...
Nov 18, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「動物界」© 2023 NORD-OUEST FILMS - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINÉMA - ARTÉMIS PRODUCTIONS. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「動物界」 人がさまざまな動物に変化していく奇病が蔓延した世界を舞台にした作品。単なるスリラーではなく、私たちが無意識に持つ「人間と動物は違う」という確信が溶けていくような不思議な感覚を味わわせる。トマ・カイエ監督作品。 ■「本心」 AIで故人を再現したら、一体何を語るのか。平野啓一郎の同名小説を原作に、石井裕也監督が、デジタル技術が高度に発達した世界で「実感」を見失っていく人々を描く意欲作。 ■「レッド・ワン」 米ハリウッドのサンタクロースものにはずれなし。これもそう。「ワイルド・スピード」シリーズなどのドウェイン・ジョンソンが、タフでマッチョなサンタの護衛隊長を演じる。ひと足早くクリスマス気分を味わいながら単純明快に楽しめる。 ■「ベルナデット 最強のファーストレディ」 カトリーヌ・ドヌーヴが、仏のジャック・シラク元大統領を支え続...
Nov 11, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「ゴンドラ」©VEIT HELMER-FILMPRODUKTION,BERLIN AND NATURA FILM,TBILISI ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ゴンドラ」 主な舞台は自然豊かな山の谷間をつなぐ古い2つのゴンドラ。そして主人公はゴンドラの乗務員、ニノとイヴァという2人の女性。セリフもない。こんなミニマムな設定なのに、冗舌なせりふよりも、もっと多くのことが伝わってくる。 ■「十一人の賊軍」 旧幕府軍と新政府軍による戊辰戦争(1868~69年)の最中、新発田(しばた)藩の命運を握る任務に就きながらも、最後は藩の逆徒となる11人を描いた集団抗争時代劇。山田孝之、仲野太賀の主役2人はもちろんだが、脇役のイカサマ博徒を飄々と演じた歌舞伎俳優、尾上右近の存在感が際立つ。 ■「アイミタガイ」 親友の叶海(かなみ、藤間爽子)を事故で失い、現実を受け入れられない秋村梓(黒木華)が主人公。それぞれの悲しみを抱えた、一見無関係の人々が登場するが、実は、それぞれの思いはお互いを支え合っていた。背中を押された梓は駆けだす。叶海に手を引かれ...
Nov 04, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「八犬伝」©2024 『八犬伝』FILM PARTNERS. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「八犬伝」 虚構は美しくあるべきか、現実の噓を暴くものであるべきか|。山田風太郎の同名小説を曽利文彦監督が映画化。滝沢馬琴の伝奇小説「南総里見八犬伝」を題材に、8人の剣士が戦う「虚」と、執筆中の馬琴と葛飾北斎の交流を描いた「実」が交互に描かれる。 ■「ノーヴィス」 他人に認められるため、壮絶な努力で困難を克服しようとする主人公の高揚と狂気を描く。 大学のボート部に入部したダル(イザベル・ファーマン)。才能あるブリル(エイミー・フォーサイス)に勝つべく必死に練習に打ち込むが、彼女の行動は常軌を逸し始め…。 ■「スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム」 人気小説が原作のサスペンスシリーズ第3弾にして最終作。初作は恋人がスマホを落としたことを発端に連続殺人鬼に付け狙われるヒロインを北川景子が演じ、続編は刑事役の千葉雄大を主演に殺人鬼、浦野善治役の成田凌とタッグを組む展開。そして今回は成田が主演。クォン・ウンビを相手役...
Oct 28, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」© & TM DC © 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」 社会現象と化した「ジョーカー」(2019年)の続編。再びトッド・フィリップス監督がメガホンを取り、ホアキン・フェニックスがジョーカーことアーサー・フレックを演じた。逮捕されたフレックは精神科病院に収容され、リーという女性と出会う。リーを演じるのは歌手のレディー・ガガ。今年最大の話題作だろう。 ■「ジョイランド わたしの願い」 因習に縛られた社会にあえぐ人々を、サーイム・サーディク監督が描く。カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門審査員賞とクィア・パルム賞を受賞した。舞台はパキスタン。伝統的な社会で自分らしさを求め、行き場を失う人々の姿が胸に迫る。 ■「ボルテスV レガシー」 昭和52年の日本のロボットアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」(テレビ朝日系)を、フィリピンで実写化した。今回はフィリピンのオリジナルストーリーで、...
Oct 21, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「室井慎次 敗れざる者」(C)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「室井慎次 敗れざる者」 フジテレビの人気ドラマから派生した「踊る大捜査線」シリーズの12年ぶりの新作。ドラマ放送からは27年。主人公は室井慎次(柳葉敏郎)。定年前に警察庁を辞し、故郷の秋田に戻っている。組織の中で敗れ、青島俊作との〝約束〟を果たせなかったのだ。 ■「BISHU 世界でいちばん優しい服」 世界三大毛織物の産地である愛知県一宮市を中心とした「尾州地域」を舞台に、高校生の神谷史織がファッションコンクールに挑む姿を描く青春映画。「ミッドナイトスワン」で新人賞を総なめにした服部樹咲(みさき)の初主演作。 ■「2度目のはなればなれ」 英国の89歳の退役軍人がノルマンディー上陸作戦の70周年式典参加のため、老人ホームを抜け出した実話を基にした人間ドラマ。老人ホームで暮らすバーナード(マイケル・ケイン)は、妻のレネを置いて、一人で仏ノルマンディーに旅立つ。ジャクソンは昨年6月に死去し、遺作となった。 ■「最後の乗客」 と...
Oct 14, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「二つの季節しかない村」© 2023 NBC FILM/ MEMENTO PRODUCTION/ KOMPLIZEN FILM/ SECOND LAND / FILM I VÄST / ARTE FRANCE CINÉMA/ BAYERISCHER RUNDFUNK / TRT SİNEMA / PLAYTIME ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「二つの季節しかない村」 「雪の轍(わだち)」のヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督作品。不満や嫉妬を抱えて生きる卑小な人間と壮大な自然を対比して描く。メルヴェ・ディズダルが、カンヌ国際映画祭でトルコ人初の女優賞を獲得した。 ■「シビル・ウォー アメリカ最後の日」 最も悲惨な戦争は、同じ国民が殺し合う内戦だという。アレックス・ガーランド監督は、分断の果てに内戦に陥った米国を舞台に、不寛容と不信が生んだ地獄を生々しく描き出した。 ■「花嫁はどこへ?」 2001年、インドのとある村。同じベールで顔が隠れた2人の花嫁がそれぞれの花婿の家へ向かう満員列車を降りる際、プールの夫が勘違いをしてジャヤを連れ帰っ...
Oct 07, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「憐れみの3章」©2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「憐れみの3章」 ヨルゴス・ランティモス監督の最新作。3つの物語で構成される。同じキャストがそれぞれの物語で異なる役柄を演じているが、さりげない共通点が加えられている。描かれているのは支配と欲望、愛と服従、信仰と妄信の間で揺れ動く人間の本質。不穏な空気を漂わせながらも、どこかユーモラスでスタイリッシュに描き出す手腕はさすが。 ■「Cloud クラウド」 6月に「蛇の道」(柴咲コウ主演)が公開されたばかりの黒沢清監督の新作は菅田将暉と初タッグを組んで、ネット社会を背景に雲のように湧き出る悪意の恐ろしさを描くサスペンス。主人公は悪人ではないが無自覚に他人を傷つけ、恨まれて報復の標的とされる転売屋。菅田は意図的に現実味を薄めた芝居により、この男を巧みに表現する。 ■「犯罪都市 PUNISHMENT」 拳一つで凶悪犯たちを打ち破る最強怪物刑事、マ・ソクト(マ・ドンソク)の戦いを描いた「犯罪都市」...
Sep 30, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「あの人が消えた」ⓒ映画「あの人が消えた」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「あの人が消えた」 監督・脚本はドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)の演出家、水野格(いたる)。ミステリーホラー風味で始まるが、配達員の丸子(高橋文哉)のおせっかいな行動が短慮で、ムードにそぐわなくなっていく。「〝先読み不可能〟ミステリーエンターテインメント」という宣伝文句は、まさにその通り。 ■「トランスフォーマー/ONE」 ロボット生命体が変身して活躍する「トランスフォーマー」シリーズ。主人公オプティマスプライムと宿敵メガトロンは、いかにして誕生したのか。その始まりの物語を、実写ではなくCGで熱血に描いた〝新次元リアルCGムービー〟。 ■「パリのちいさなオーケストラ」 パリ五輪閉会式で仏国歌などを演奏したディヴェルティメント・オーケストラを設立した指揮者、ザイア・ジウアニの実話に基づいた音楽青春ドラマ。マリー・カスティーユ・マンシヨン・シャール監督は淡々として静かな描写を積み重ねる分、ラストの「ボレロ」が印象深く聞こえる。 ■「西...
Sep 23, 2024•6 min
■サムネ画像は: 映画「スオミの話をしよう」©2024「スオミの話をしよう」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「スオミの話をしよう」 劇作家、三谷幸喜の5年ぶり9作目の監督作品は、長澤まさみを主演に迎え、三谷いわく「長澤まさみ映画」。スオミ(長澤)が失踪。夫(坂東彌十郎)の邸宅に4人の元夫が駆けつける。夫たちは口々にスオミとの思い出を語るが、どういうわけかスオミ像はバラバラ…。〝三谷組〟初参加の松坂桃李や西島秀俊ら7人の俳優が、スオミの安否をめぐってドタバタ劇を繰り広げるコミカルミステリー。 ■「ぼくが生きてる、ふたつの世界」 「きみはいい子」以来9年ぶりとなる呉美保監督の長編作品。五十嵐大の自伝的エッセーを原作に聴覚障害者の母と聞こえる子供の愛と葛藤を描く感動作だ。 耳の聞こえない両親の間に生まれた大(吉沢亮)。母、明子(忍足亜希子)は懸命に息子を育てるが、大は成長につれ、母の通訳と周囲の特別視が負担となり、反発を繰り返す。 ■「ぼくのお日さま」 「僕はイエス様が嫌い」の奥山大史監督の商業映画デビュー作。撮影、脚本、編集を1人で手掛けた。軽...
Sep 16, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「ナミビアの砂漠」©2024「ナミビアの砂漠」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ナミビアの砂漠」 河合優実が主演し、今年のカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を獲得した話題作。21歳のカナ(河合)は退屈な恋人(寛一郎)を捨て、自信家の男(金子大地)と新しい生活を始める。自分の居場所を探しているのだ。本格長編はこれが初となる山中瑶子監督(27)が脚本も手掛けた。 ■「チャイコフスキーの妻」 ロシアの偉大な作曲家、チャイコフスキー(1840~93年)の実像に迫りながら、悪妻のレッテルを貼られてきた地方貴族出身の妻アントニーナの壮絶な生涯を描いている。アントニーナの熱烈な求愛を受け結婚するも、同性愛者のチャイコフスキーは妻の存在が疎ましくなり、すぐに破綻。拒絶されながらも夫を思い続けるうちに、アントニーナの心は徐々にむしばまれ…。 ■「エイリアン ロムルス」 今や伝説のSF映画「エイリアン」(1979年)。その初作の出来事から約20年後を舞台に、6人の若者が地球外生命体エイリアンの恐怖に襲われる。「ドント・ブリーズ」などの...
Sep 09, 2024•6 min
■サムネ画像は: 映画「愛に乱暴」©2013吉田修一/新潮社 ©2024「愛に乱暴」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「サユリ」 「呪われた家」が舞台のホラーは珍しくない。だが、押切蓮介のコミックを映画化したこの作品は、ばあちゃんと孫が亡霊と力ずくで戦う新機軸だ。「貞子vs伽椰子」の白石晃士が監督を務めた。亡霊にやられっぱなしのパターンが多い日本のホラーでは異色の展開が楽しい。 ■「モンキーマン」 架空のインドを舞台にモンキーマンを名乗り、ファイトクラブのかませ犬として生計を立てているキッド(デヴ・パテル)が、母の命を奪った憎い敵への報復に燃える姿を描く。 インドの猿神ハヌマーンを現代によみがえらせたような、ダークヒーローによるサスペンスアクション。 ■「愛に乱暴」 孤立し、心理的に追い詰められていく女性を描いた吉田修一の原作を、森ガキ侑大監督が映画化。桃子(江口のりこ)は自分に関心を持たない夫、真守(小泉孝太郎)や隣に住む義母(風吹ジュン)との生活から逃れるように、料理や手作りせっけん教室運営にのめり込む。だが、不穏な出来事が続き、桃子は次...
Sep 02, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「ラストマイル」ⓒ2024 映画「ラストマイル」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ラストマイル」 脚本家、野木亜紀子と塚原あゆ子監督のタッグによるノンストップサスペンス。大型ショッピングサイトから届いた荷物が相次ぎ爆発。発送元の巨大物流倉庫で、着任早々のセンター長(満島ひかり)とチームマネジャー(岡田将生)が事態の収拾に奔走する。 ■「箱男」 生誕100周年を迎えた安部公房の同名小説を石井岳龍(がくりゅう)監督が映画化。昭和48年発表の実験小説を独自の世界観で映像化した。段ボール箱を腰までかぶり、街を徘徊して、のぞき窓から世界を観察し続ける箱男。〝わたし〟(永瀬正敏)はその存在に心を奪われ、自ら箱男となる。しかし、箱を奪おうとする者たちに付け狙われ…。 ■「エターナルメモリー」 「記憶」がテーマのドキュメンタリー作品。認知症を患うチリのジャーナリスト、アウグスト・ゴンゴラと、彼を支える妻で俳優のパウリナ・ウルティアの姿を、マイテ・アルベルディ監督が追いかけた。 ■「ソウルの春」 1979年に韓国の朴正熙大統領が暗殺され...
Aug 26, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「ニューノーマル」©2023 UNPA STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ニューノーマル」 ソウルを舞台に、6人の男女の何げない日常に潜む恐怖を描いたサスペンス。Kホラーの巨匠と呼ばれるチョン・ボムシク監督の最新作。韓流ドラマで見せた清純派ヒロインのイメージを覆す役を演じたチェ・ジウなど、キャスティングもさえる。 ■「アナウンサーたちの戦争」 先の大戦でラジオ放送を通じて国民の戦意高揚などを図った日本放送協会の責任を検証する戦争映画。「伝説のアナウンサー」と呼ばれた和田信賢らNHKアナウンサーたちの苦悩を、実話に基づきながら極めてドラマチックに描く。 ■「助産師たちの夜が明ける」 劣悪な状況下で働く仏の助産師たちの苦悩と喜びを、レア・フェネール監督がドキュメンタリータッチで描いた。綿密な取材により、作品全体がリアリティーに満ちている。疲弊し、疑問を抱きながらも、生まれて来る赤ん坊のために尽くす彼らの姿が胸に迫る。 ■「心平、」 東日本大震災から3年後の福島が舞台。傷だらけの...
Aug 19, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「ブルーピリオド」©山口つばさ/©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会115分 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ブルーピリオド」 人気漫画の映画化。最難関の美大合格を目指す若者たちがしのぎを削る姿を描いた青春美術映画。タイトルはピカソの「青の時代」から転じて、孤独で不安な青春時代を意味するそうだ。そのブルーな世界観を萩原健太郎監督が巧みに描いた。眞栄田郷敦(ごうどん)は、主人公の矢口八虎(やとら)を予想外の武骨さで演じた。不器用だが信念を貫き、困難を突破し続ける魅力的な人物に見せる。 ■「映画 クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」 「クレヨンしんちゃん」劇場映画の31作目。恐竜を現代によみがえらせたテーマパークがオープン。そこから逃げ出した小さな恐竜ナナは、しんのすけたちと出会う。実はナナはパークの重大な秘密を握っており、しんのすけたちはナナをめぐる危険な争奪戦に巻き込まれる。 ■「ボレロ 永遠の旋律」 わずか2種類の旋律が楽器を替えて17分間にわたり繰り返される「ボレロ」。耳に残る、あのリフレインを多くの人が知っている...
Aug 12, 2024•6 min
■サムネ画像は:映画「インサイド・ヘッド2」©2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 「インサイド・ヘッド2」 「トイ・ストーリー」などの大ヒット長編アニメを手掛けるディズニー&ピクサーによる「インサイド・ヘッド」の9年ぶり続編。少女、ライリーの頭の中にいるヨロコビ、カナシミ、イカリなど感情を擬人化したキャラクターたちが主人公。高校入学を控えたライリー。シンパイやダリィ(怠い)など「大人の感情」たちが現れ、ヨロコビたちを排除してしまう。シンパイたちの先を見越した行動により、ライリーは大人らしくふるまうが…。 「ツイスターズ」 「ミナリ」の韓国系米国人、リー・アイザック・チョン監督が、デイジー・エドガー・ジョーンズとグレン・パウエルという魅力的な配役で、竜巻と闘う人々の姿を描いた自然災害パニックもの。ヒーローもの風でもあり、コミカルで、ラブコメ要素も取り入れ、米ハリウッドらしい大作は見応え十分だ。なんといっても製作総指揮をスティーブン・スピルバーグが務めている。 「コンセント/同意」 ...
Aug 05, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」ⓒ2024「もしも徳川家康が総理大臣になったら」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 「もしも徳川家康が総理大臣になったら」 「翔んで埼玉」や「テルマエ・ロマエ」などヒット作を次々に手掛ける武内英樹監督が、同名の小説を映画化。笑いと涙と独特の急速テンポで、今回も観客を快調に楽しませる。新型コロナウイルスが流行する日本の窮地を救うため、AI(人工知能)でよみがえった徳川家康ら歴史上の偉人たちが組閣。国民に支持されるが、裏にはあるたくらみが隠されていた…。 「DitO」 父と娘による家族の再生物語に新たな佳作が加わった。ボクシングが捨てられず妻子を日本に残し、フィリピンで独り生きる神山英次(結城貴史)のもとを突然、娘の桃子(田辺桃子)が訪れ、母(尾野真千子)が亡くなったと告げる。主演の結城が監督も務めた。英次がボクサーとして再起を図るのは手垢がついた展開だが、結城と田辺は抑制を利かせ、父娘は対立するのではなく互いを優しく見守る。 「このろくでもない世界で」 義理の妹のために起こした暴力沙汰で、...
Jul 29, 2024•6 min
■サムネ画像は: 映画「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」 1969年の人類初の月面着陸は米政府の作りごとで、世界に流れた映像はスタンリー・キューブリック監督が撮った、今で言う〝フェイク動画〟だという米国の都市伝説を一ひねりした人間ドラマ。 題材は半世紀以上前の都市伝説だが、真実だけが真実であり、皆が信じたとしても噓はどこまでいっても噓なのだ、という主題は、SNS全盛の現代にあって実に今日的だ。米映画。 「墓泥棒と失われた女神」 「夏をゆく人々」のアリーチェ・ロルヴァケル監督の新作。この世と冥界の間をさまよう墓泥棒の姿を、現実と幻想が入り交じった独特のタッチで描く。過去と現在、生と死、聖と俗…と対立するものがあいまいに溶け合う世界観が魅力的。終始居場所を探し続けるアーサーを演じたオコナーの好演が光る。伊・仏・スイス合作。 「怪盗グルーのミニオン超変身」 「怪盗グルー」シリーズ長編4作目。高校の同窓会に出席したグルーは、因縁のライバル、マキシムと再会。なぜかマキシムはグルーに強い恨みを抱いて...
Jul 22, 2024•7 min
■サムネ画像は: 映画「キングダム 大将軍の帰還」ⓒ原泰久/集英社ⓒ2024映画「キングダム」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 「キングダム 大将軍の帰還」 累計の発行部数が1億部を超える人気漫画を実写化したシリーズの4作目。3作目までは、いずれも興行収入が50億円を突破。監督は佐藤信介。この佐藤とは配信ドラマ「今際(いまわ)の国のアリス」でもタッグを組み、息はぴったりの山﨑賢人が主演で、将軍になる夢を抱く戦災孤児、信(しん)の成長を演じる。 「お母さんが一緒」 橋口亮輔監督の9年ぶり新作。CS放送用に同名舞台劇をドラマ化したものを再編集した、笑いあり涙ありのホームドラマ。もともとドラマだったためか、終盤を小器用に畳んだ感はあるが、橋口監督が描く「生きづらさを抱えた女性」は魅力的だ。 「ある一生」 オーストリア・アルプスを舞台に、激動の20世紀を生き抜いた孤児エッガーの80年にわたる生涯を描いた作品。少年期、青年期、老年期を3人の俳優がそれぞれ演じている。原作はローベルト・ゼーターラーの同名小説で、ブッカー賞最終候補にもなった。監督はハンス・シ...
Jul 15, 2024•6 min