【A004】現代とマルクス - podcast episode cover

【A004】現代とマルクス

Aug 15, 20152 hr 17 min
--:--
--:--
Download Metacast podcast app
Listen to this episode in Metacast mobile app
Don't just listen to podcasts. Learn from them with transcripts, summaries, and chapters for every episode. Skim, search, and bookmark insights. Learn more

Episode description

【A004】現代とマルクス

時間:137分
音質:2
ジャンル:思想
講演日時:1967年10月12日
主催:中央大学 学生会館
場所:中央大学 学生会館 602号室
収載書誌:徳間書店『情況への発言』(1968年)

音源について
中央大学の学生会館による
自主講座として開かれた講演。
原題は「現代とマルクス主義」。
ところどころにノイズが入り、
聞き取りづらい個所がある。
途中で音声が遠くなる部分は
吉本隆明が黒板を使用している。

講演より
私がマルクスにおいてもっとも衝撃を受けたのは、
国家哲学なんです。われわれは戦争体験から、
市民社会における個人や家族よりも、
国家に重点がかけられるべきだという出発点を
持っていたわけです。しかしその国家が本当は
共同性を装った幻想に過ぎないというマルクスの考えに
衝撃を受けたんです。
マルクスの〈疎外論〉は、
幻想性の問題──国家、法律、宗教、それから芸術という
問題を考察する根底になるとても重要な概念です。
人間というものは、他の人間、あるいは自然に対する、
対象的な行為なしには存在しえません。
ところで人間が生存、存在の必須条件である
対象的な行為をしますと、自己自身がそれにつれて
本来的な自己から疎外される、
つまり自分自身も影響を受けます。
あるいは影響を受けることなしには
対象的な行為というのはなしえないというのが、
マルクスの考えている〈疎外論〉の
根底にある自然哲学です。

For the best experience, listen in Metacast app for iOS or Android