#〆6 日本美術史・仏教美術のおまけ、仏像には4つの姿がある
日本美術史の中で仏教美術に触れていたので、補足で鑑賞に役立ちそうなことを話してみました。

日本美術史の中で仏教美術に触れていたので、補足で鑑賞に役立ちそうなことを話してみました。
今週から日本美術史について5〜6回に分けて配信していきます。 国内に名品がたくさんあるのに、どこかとっつきづらい印象を与える日本美術。しかし、これらの美術は僕らの美意識に大きな影響を与えていますし、魅力的な作品がたくさんあります。だから食わず嫌いはもったいない! ということで、第1回は縄文時代から奈良時代までの美術史を紹介します。 名品は生まれた国に集まる/とはいえ、日本美術はハードルが高い?/意外と良い作品がいっぱいあります/日本美術に共通していた3つの要素/主にプライベートに楽しむものだった/中国大陸の影響が強い/様式や技術を取り入れて発酵させた 土偶と火焔型土器/プロダクトデザイナーが考えた縄模様の意味/弥生時代に大陸の文化が流入し始める/舶来品は今も昔もカッコいい?/レギュレーションがない土偶、ある埴輪/親しみやすい表情が大事だった? 飛鳥時代、当時のヨーロッパはビザンチン/仏教が伝来、国の基礎ができていく/建築技術や医学などを含んだ総合的な学問だった/科学という概念がないから、加持祈祷がガチで信じられていた/仏像・仏画はマジでありがたいものだった/異界からやってきた観念的な仏...
最近行った展覧会で〆太郎は、「作家さんって創作に飽きないのだろうか?」と素朴な疑問を抱きました。抽象画家のマーク・ロスコの作品をもとに、この疑問を深掘りしていきます。 国立新美術館のテート展/イギリスから約120点が来日/純粋絵画のマーク・ロスコを見て、素朴な疑問を抱く/シンプルすぎる作品/気になってマーク・ロスコを調べてみた/ジャクソン・ポロックと同時代に活躍した画家/絵に込められた7つの成分/ロスコの作品は「見立て」に近い?/枯山水とロスコの共通点/媒介としての絵画/「意味性」から離れる体験/展示空間にもこだわったロスコ もしも自分がロスコなら、数十枚描いたら飽きてしまうかもしれない/1枚の絵では完結できない大きな世界観/とはいえ仕事だから「やりたくない」時もあったのでは/アーティストのモチベーションはどこから生まれる?/自分を守るための創作行為/創作中毒なケース/失敗するから次を作りたくなる?/飽きと慣れはコインの裏表/芸術の飽き/いつかインタビューしてみたいよね お便り・アンケートフォームはこちら ⇨https://forms.gle/v5xSyPoTkGGkKf1Q9 タイト...
新コーナーの「なるほどプロダクト」を始めます。このコーナーは染谷が既存のプロダクト(製品)に対して、なぜこういう形になっているのか?を考察するコーナーです。 第1回は「亀の子タワシ」。おそらく一家に1個はある製品ですが、なぜタワシはこの形をしているのでしょうか? ※鈴木がコロナにかかってしまったため、ガラガラ声です。聞き取りにくくてすみません。 ガラガラ声ですみません/タワシの原料はシュロの木だった/シュロの木は南国の植物/体を洗うタワシもあるみたい/油分を適度に含んでいるから水場の使用に向いている 亀の子タワシは明治時代に発明されていた/100年以上デザインが変わっていない/タワシの作り方をご存知か?/繊維を針金に挟んで回転させる/側面を紐で結ぶと上下に面ができる/作る時、使う時に無駄がないから美しい/実は貴重なシュロの繊維/何気なく使っているものって、実は貴重なものかもしれない お便り・アンケートフォームはこちら ⇨https://forms.gle/v5xSyPoTkGGkKf1Q9...
先日、「アート界だったり、美大だったりによくある『特別な何者かにならなきゃいけない強迫』って根強い」というツイートのまとめ(https://togetter.com/li/2174802)を見かけて、「自分もそうだった」と思い当たる節がありました。今回はこのまとめをもとに、「創作するなら特別な何者かにならなければいけないのか?」について話します。 「特別な何者かになりたい、ならなければいけない」という強迫観念/この観念はアーティスト界隈特有のものではないらしい/個性的だからいい作品が作れるわけではない/生真面目さが自分を追い込んでしまうのかもしれない/考える時間はあるから、なりたい姿と現在のギャップに悩んでしまう?/内面と向き合うゆえに生まれる悩み/巨匠のエピソードの影響/アーティストはまず自炊から/ちゃんと飯食って寝る、日常の大切さ/創作は体力勝負、短距離走じゃなく長距離走/「死ぬほど頑張る」は意外とできてしまう/無茶すると必ず反動が来る/もしピカソが若くして亡くなっていたら、評価は違ったものになっていたかもしれない/心健やかに黒歴史を乗り越えていけ ▼お便り・アンケートフォームはこ...
創作やものづくりに関わっていると時おり言ったり言われたりする「センスがいいですね」という言葉。なんとなくふわっとしていて、人によって違う意味で使われている気がします。この「センス」とは何なのか? 染谷と〆太郎が話します。 センスは才能ではなく、後天的に身につけるもの?/どれだけ良いものを見てきたか、どれだけ手を動かしたか/センスは引き上げられる/学習を通して「面白がれるポイント」を知る/何事も、見る人が見たら面白がれる/センスを磨く=解像度を上げること? 箸を扱えることもセンス?/「棒を2本使って食事をする」という概念/知識を得ると逆にセンスが失われることもある/「チックターラオー」と「クッカレークー」は同じもの/クッキーの型で世界を切り取る/「私はセンスがないので」に含まれた本音/無理やりこっち側に来てもらう必要はない 「泥臭い」と「センスがいい」と言われるの、どっちがいい?/とはいえ、うっかり言ってしまう
5回に分けてピカソの生涯を紹介した本シリーズ。最終回は、最晩年のピカソと、シリーズを通しての感想を話します。 第二次世界大戦が終結/80歳で再婚/最後の妻、しっかり者のジャクリーヌ・ロック/何十枚ものキャンバスを同時並行で制作/古典作品をモチーフに、50点を超える連作に取り掛かる/どこか悲しさを感じる最晩年の自画像/まだ描ける、まだ描いていたい/91歳で没する/残した油絵と素描は1万点以上 揉めに揉めた遺産相続/調べても全容が掴めない/前だけを見てずっと走り続けた/ピカソはドキュメンタリーで一言、「ひどいな」と言って絵を塗りつぶした/ずっと試行錯誤できる体力/自由な表現のための制約/イチローは野球ではなく「イチロー」というスポーツをやっている、ピカソはアートではなく「ピカソ」という創作をしている/すごすぎて共感できない人 ■Twitter : @Artnomeme ■参考文献 ・もっと知りたいピカソ 改訂版 (東京美術・大高保二郎著、松田 健児著) ・ピカソ(集英社新書・瀬木慎一著) ・ピカソ作品集(東京美術・大髙保二郎著) ・ピカソ 描かれた恋-8つの恋心で読み解くピカソの魅力(小学...
自宅に好きな作品があると、それを見るたびに毎日ちょっとずつ嬉しくなれます。今回はアートって意外と買えるんですよ、購入してみるとこんな変化がありますよ、という話をしてます。
5回に分けてピカソの生涯を紹介する本シリーズ。第4回となる今回は、代表作のひとつ「ゲルニカ」と、第一次世界大戦から第二次世界大戦期にかけてのピカソを紹介します。 人生最悪の時期/スペイン内戦が勃発/パリ万博からのオファーが届く/北スペインのバスク地方、ゲルニカがドイツ軍によって爆撃される/たった1ヶ月で完成させた大作/写実的でないからこそ、混乱と悲惨さが伝わってくる/反戦平和の象徴になる/制作の様子を撮影したドラ・マール/アトリエで起きた修羅場/ピカソは「喧嘩して決めたまえ」と言い放った/だんだんと常識離れしていくピカソ/描くことで自分をメタ認知しすぎたのでは/部屋にこもり静物を描いた第二次世界大戦時代/戦争終結と同時期に第三の愛人ができる/72歳のピカソ、フラれる ■Twitter : @Artnomeme ■参考文献 ・もっと知りたいピカソ 改訂版 (東京美術・大高保二郎著、松田 健児著) ・ピカソ(集英社新書・瀬木慎一著) ・ピカソ作品集(東京美術・大髙保二郎著) ・ピカソ 描かれた恋-8つの恋心で読み解くピカソの魅力(小学館・結城昌子著) ■タイトル音声:音声さん...
なるべく多くの人に美術館や博物館へ足を運んで欲しいので、〆太郎おすすめの行き方を伝授します。なるべくハードルは低く、なるべく楽しみやすいように。ではどうぞ。
5回に分けてピカソの生涯を紹介する本シリーズ。第3回となる今回は、シュルレアリスム時代のピカソと、この時期に出会った2人の女性を紹介します。 ピカソのこと考えすぎて「ピカ」と言ってしまう/華やかな生活よりも創作に集中したい/今度はシュルレアリスムに傾倒/人には見えない人らしきもの/パリの街角で29歳年下の恋人と出会う/妻とは別居、愛人マリー・テレーズとの間に娘が生まれる/精神的に満たされていたことがわかる絵/ピカソやりすぎ、2人目の愛人ドラ・マールと出会う/この絵柄だから描けた激しい感情/自ら「人生最悪の時」と話した時期/異なる時代の人物を、現代の尺度で論じない ■Twitter : @Artnomeme ■参考文献 ・もっと知りたいピカソ 改訂版 (東京美術・大高保二郎著、松田 健児著) ・ピカソ(集英社新書・瀬木慎一著) ・ピカソ作品集(東京美術・大髙保二郎著) ・ピカソ 描かれた恋-8つの恋心で読み解くピカソの魅力(小学館・結城昌子著) ■タイトル音声:音声さん...
博物館や美術館、資料館を維持するためには当然ながらお金がいります。資本は限られているゆえに、そのすべてを維持するのは難しい。今後、閉鎖してしまう施設も増えていくんだろうな。その時に、収蔵されていたものはどこにいくんだろう、と考えながらモヤモヤしていました。
5回に分けてピカソの生涯を紹介する本シリーズ。第2回となる今回は、キュビスム〜新古典主義までのピカソの歩みを紹介します。 アフリカや古代イベリア彫刻にインスピレーションを得る/大作「アビニヨンの娘たち」を発表するが酷評される/プリミティヴィズムを経てキュビスムの研究を始める/新たなパートナーたちとの出会いと別れ/第一次大戦の影響で、一気に孤独になった34歳のピカソ 新たなスタイル「新古典主義」を模索/初めての婚約/社交界にデビューした画家/しかし、そんな生活をピカソは求めていなかった/45歳、新たなスタイルと新たなパートナーを求めて歩み続ける ■Twitter : @Artnomeme ■参考文献 ・もっと知りたいピカソ 改訂版 (東京美術・大高保二郎著、松田 健児著) ・ピカソ(集英社新書・瀬木慎一著) ・ピカソ作品集(東京美術・大髙保二郎著) ・ピカソ 描かれた恋-8つの恋心で読み解くピカソの魅力(小学館・結城昌子著) ■タイトル音声:音声さん...
みなさんはスタジオジブリの「君たちはどう生きるか」を観ましたか? 賛否両論の作品ですが、〆太郎は好きでした。通常収録だけでは話し足りないので「君生き」の感想や、作品を見て思い出した実験アニメーションについてちょっとだけ話します。 ■今回紹介した作品 ・君たちはどう生きるか(スタジオジブリ) ・ビーズ・ゲーム(イシュ・パテル) ・色彩幻想(ノーマン・マクラレン)
「20世紀最大の画家」と評されたピカソ。誰もが一度は写真や本で、その作品を見たことがあるのではないでしょうか。彼はどのような生涯を歩み、どのような作品を残してきたのでしょうか? 5回に分けてピカソの生涯を紹介する本シリーズ。今回は少年期から24歳までのピカソの歩みを紹介します。 彼が生きたのは「写実的に描かなくてもいい」時代だった/キュビスムの代表的画家/スペインの港町に生まれる/父は絵画教師/たった10歳で写実的な絵を描く神童/14歳で「初聖体拝領」、16歳で「科学と慈愛」を描き上げ、アカデミックな技術を身につけた 19歳でパリに上京、画家の道を歩み始めた/親友の死から「青の時代」に入る/陰鬱な青一色の絵/22歳で「人生」を描き上げ、青の時代と決別 23歳でパリに移住、貧乏アパートに住む/友人・恋人・仕事仲間、新たな出会いで人生が好転し始める/色彩を取り戻した「バラ色の時代」/青の時代の名残が残る「パイプを持つ少年」/貪欲にアーティストのスタイルを取り込む/26歳、「アビニオンの娘たち」で新たなスタイルに挑戦/少年に祝福を贈りたい ■Twitter : @Artnomeme ■参考文...
皆さんは、美術館の常設展を見てますか? あれって企画展のオマケじゃないんですよ。通常収録だけでは話し足りない〆太郎が、常設展の魅力をちょっとだけ紹介します。
「美しい」という感覚はどこから生まれてくるのでしょうか? 僕らは何をもって「美しい」と判断するのでしょうか? 美術館で作品を見るたび、美術書を読むたび、多様な美の形を目の当たりにして、「美しいとは何なのか?」が分からなくなってきました。 そんなわけで、〆太郎が染谷さんと「『美』とはなんなのか?」について考えてみました。 暑くなってきましたね。〆はステテコを履いてます/美は用途がはっきりしないから分かりにくい?/「くすぐったい」身体感覚は何に役立つ?/美は快・不快から生まれる?/生きるために必要な視覚情報が美に転化した?/孔雀はなぜ美しい羽を持っているのか?/美は文化や時代で変わるもの/などなど タイトル音声: 音声さん
美術館に足を運ぶ理由は人それぞれですが、みなさんは何を楽しみにしていますか? 〆太郎は美術館で昼寝することや、お客さんの佇まいを見ることが好きです。みなさんお洒落で、鑑賞する姿が魅力的です。今回はそこから、「お洒落って何?」という話に発展しました。
漫画やドラマの舞台になることもある美術大学。ここではどんな授業が行われているのでしょうか? 10年ほど前に美術大学に通っていた〆太郎が、学んだことや受験の内容など、経験談を話します。 ※10年前の彫刻学科の話です。学校や専攻によって環境は変わるため、雑学感覚でお楽しみください。
フォーヴィスム・キュビスム・ダダイスム・シュルレアリスムにポップアート。前回の印象派から一転、いよいよアートは難解になってきました。 今回は西洋美術編の締めくくりとして、マティスやセザンヌ、ピカソ、デュシャン、カンディンスキーにウォーホルなど、美術の授業で聞いたことがある作家や1900年代の美術を解説します。 近代美術はお作法が違う/大実験時代/意味を見出すな、考えるな、感じろ まずはフォーヴィスム/美術における色を再構築した/妻の鼻すじを緑に塗ったマティス 次にキュビスム/モチーフを多方向から観察して再構築した/近代絵画の父・セザンヌ/世界を単純化して見よ/キュビスムをさらに押し進めたピカソとブラック/キュビスムは形を再構築した手法/キュビスムは「スマホのカメラのフィルター」に似ているかもしれない 全てを否定したダダイスム/第一次世界大戦が生んだ美術様式/ダダは駄々っ子だった?/美術を「訳がわからないもの」にしてしまったデュシャン/ものを選ぶ、再定義することもアートになった/アーティストは世界とどう向き合うべきか? モチーフすらなくしてしまった「抽象絵画」/使うのは線と形と色だけ/リ...
西洋美術史シリーズの第4回です。今回は、印象派から近代美術までの流れを解説します。 「壁紙の方がマシだ」と言われた印象派/産業革命が起きて、人々の生活がガラリと変わった時代/新たな階級「ブルジョアジー」が芸術家のクライアントになる/アカデミー公認の展覧会、サロン/サロンに認められなかった印象派の作家 印象派の父、エドゥアール・マネはちょっと天然キャラだった?/いかがわしいと思われた「草上の昼食」/裸を描くためには言い訳が必要だった/オランピアで再び炎上/娼婦を強く連想させてしまいスキャンダルになる/意に反して叩かれて、マネ傷心 国際交流が盛んになり、日本の浮世絵がヨーロッパに到着/日本の美術が西洋の作家を魅了した/日本的な平面的で強い輪郭線の絵画が描かれる/日本風の西洋絵画「ジャポニスム」 マネの周りに作家が集まりだす/ドガ・モネ・ルノワール、そうそうたるカフェ友たち/神話ではなく、目の前の現実を描く/自身の印象や感覚を重視して描く/固有色ではなく、目で見えた色で描く/視覚の仕組みを利用して色をつくった筆触分割/思い出を描いたようなおぼろげな絵 サロンから落選した人が集まって展覧会を開...
西洋美術史シリーズの第3回です。今回は、ロココ様式からバルビゾン派までの流れを解説します。 「プロダクトデザイナー」って言いづらいよね/締めつけが強かった絶対王政(=フランス古典主義)時代/厳しい締めつけの反動から、自由で華美なロココ様式が生まれた/男性も化粧をして着飾っていた時代/感覚に訴えかける美術/貴族の優雅なイチャイチャパラダイス 優雅な時代は長くは続かなかった/フランス市民革命が勃発、貴族が引きずり下される/自由・平等・友愛の思想が人々の間に広がった/革命の飛び火を恐れて、他国が介入/介入を跳ね除けたナポレオンが登場/ナポレオンが美術の力でイメージ戦略を開始/ルネサンスを模倣した「フランス新古典主義」が主要な様式になる/カッコよすぎるナポレオン/フォトショで加工したような盛り盛りの絵/絵画の力で「ローマ法皇よりもエラい」と印象付けた ナポレオン失墜、フランスは再び王政へ/エモーショナルな情景を描いた「ロマン主義」/ジャーナリズム的な視点のジェリコー/市民の悲しみや苦しみが描かれるようになった/硝煙のにおいが漂ってきそうな臨場感 目の前の物事をそのまま描く「バルビゾン派」/パリ...
西洋美術史シリーズの第2回です。今回は、ルネサンスからフランス古典主義までの流れを解説します。 まずはルネサンスの振り返りから/ルネサンスの三大巨匠/ルネサンスで美術の何が変わったのか?/芸術家=文化人という認識が生まれた/西洋美術のお手本になったラファエロ/安定した構図と緻密な書き込み、調和を感じる作風 西洋美術に影響を与えたパトロン(=クライアント)の存在/誰がお金を出すのか?で、作風が変わる/ルネサンスの次に来た「マニエリスム」/個性を際立たせすぎて、大袈裟になってしまった/演劇を見ているような劇的な表現/作家性が求められなかった時代の反動だった? 宗教革命が美術に与えた影響/西洋社会を二分した事件/信者が減っちゃう、どうしよう?/偶像を否定したプロテスタント、偶像を利用したカトリック/布教のため、心を揺さぶる劇的な画風が求められる/強烈な光のコントラストを活用したカラヴァッジオ/ミュージカルを見ているようなルーベンスの絵/大工房の親方であり、外交官でもあったルーベンス 歪んだ真珠を表す「バロック美術」/宗教革命の影響はオランダ方面にも/ネーデルラントで花開いた市民のための美術/...
アートは「感性」で見るもの、と思い込んでいませんか? 実は、感性だけでは作品を深く理解することはできません。 作品にアプローチするためには「知識」が必要です。作品の主題や歴史的・文化的な背景を知ると、どのように作品が生まれてきたのかがわかり、表現されているものが読み解きやすくなります。こうした美術作品を読み解くために必要な知識として、複数回にわけて西洋美術史を解説していきます。今回お話しするのは、古代ギリシアからルネサンスまでの流れです。 美術史がわかるとアートが楽しみやすくなる/現代アートも西洋美術史の延長線上にある/西洋美術史の出発地点「古代ギリシア」/ルネサンスの作家も古代ギリシアをお手本にしていた 紀元前の地中海に栄えたギリシア文明/肉体美を追い求めたギリシア美術/ミロのビーナス・サモトラケのニケなど数々の名品/今見ても驚いてしまう超絶技巧/ギリシアの文化を受け継いだ古代ローマ文明/ローマ帝国の分裂後、キリスト教会が美術の発注者(クライアント)になった/生活に余裕がないと美術は作られない/約1000年間のヘタな時代/キリスト教の物語を描いたイコン/布教用だったので、誰が描かれて...
今回は「買上展 -藝大コレクション展2023-」と「第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展」の感想です。 制作にはエネルギーがいるもので、いざ作り始めてみても途中で飽きたり諦めたり燃え尽きてしまったり。完成させられる作品ってそんなに多くはありません。だからこそ、作り続けられる人を尊敬しています。 染谷がGWに見つけた「夢の家」/なんとパフォーマンスアート回で紹介したマリーナ・アブラモヴィッチさんの作品でした/真っ赤な部屋、棺のようなベッド/睡眠がアートになる/「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の作品/結局、別の場所に泊まりました 一方、鈴木はGWに美術展へ/東京藝大の「買上展」に行ってきました/東京藝大の首席卒業生の作品を展示/巨匠が残した卒業制作/横山大観・朝倉文夫・萬鉄五郎・高村光太郎・青木繁・平山郁夫などなど/二十歳前後の作品なのに完成度が高すぎる/かつての自分の卒制を思い出して反省した/虫を描いたA4の紙を部屋全体に貼り尽くした/タイトルは「Conquest」/あらゆるものが記号化される気持ち悪さ/学生時代を振り返ると、もっと制作できたなぁ/優れた作品が身近にあ...
お菓子の「小枝」ってありますよね。あのネーミングに染谷はちょっとした疑問を感じていたようです。今回は「小枝」から、言葉のデザインについて考えてみます。 突然ですが「小枝」って名前、変じゃないですか?/あんなに美味しいのに自らを貶めている/「小枝」は飾り気なさすぎ問題/「万年筆」は誇張しすぎ問題/大袈裟なネーミングと控えめなネーミング/「甘栗むいちゃいました」はもっと胸を張っていい/どんどん足し算していく方法と、どんどん引き算していく方法/プロダクトのデザインにも同じことが言える/「千枚通し」や「万能ネギ」は足し算のネーミング/居酒屋「カド」の潔さが好き/中身に自信があれば引き算の名前でもOK? 名前をつけてヒットした「闇落ちトマト」/人がAIに対抗できる要素は「かわいげ」なのでは/「鼻セレブ」は秀逸/尻セレブもあっていいのでは/和式は何かと健康にいい?/コンフォートとエルゴノミクス/ちょうどいい負荷がかかっていた昔の生活 Twitterなど、「#アートのミーム」でご感想もお待ちしています。...
2023年の3月24日〜4月23日まで東京・丸の内で行われた「世の中を良くする不快のデザイン展」を鈴木と染谷が見に行ってきました。 今回はその感想をゆるゆる語っていきます。 「不快に思うこと」をうまく利用しているもの・こと/ニンテンドーSwitchのソフトは実は超苦い/子どもの誤飲防止のために苦味成分を塗っている/子どもの指しゃぶりを止めさせるマニキュアもある/報酬と罰を利用した強化学習/おねしょ対策のために、あえて不快なおむつを作る/人は快感よりも不快に反応しやすい/地震速報の不快な音階/都市ガスはあえて臭いをつけている/SNSのギャンブル性/コンテンツのガチャガチャ/エナジードリンクはあえて独特な味にしている?/障害(=マイナス)があると人は価値を感じやすくなる/「訳あって安い」無印良品の戦略/割れせんべいもマイナスをプラスに転じている 出展者が「不快のデザイン」展で伝えたかったこと/あらゆる不快を排除している世界に疑問を感じた/たとえば、SNSも不快を排除しようとしている/情報の火事、増えましたよね/個人も火元になる時代/寿司テロは可視化されただけでは/快不快を感じるレベルは人そ...
今回は〆太郎と染谷のおしゃべり、「ゆるゆる回」です。 〆太郎は最近、ポッドキャストがないと仕事ができない体になってます/「東京ポッド許可局」が作業用に最高/おじさんのおしゃべりっていいよね/「アートのミーム」は積極的にアートやデザインの敷居を下げていきたい/僕らは大衆的にいきたい/おじさんにはなったけど、まだまだ「おじさん幕の下」/おじさんになると、なぜくしゃみに語尾がついてしまうのか?/ハックション! ウェーイ 最近の染谷のマイブームはマツケンサンバ(Ⅱ)/約20年経つのに未だインパクトが強い/ずっとマツケンサンバ/北島康介の「超気持ちいい」と同年代なのに古くならないのはなぜ?/マツケンサンバは対極主義なのでは?/大御所なのに出オチ/大御所なのに小刻みなステップ/なぜか甘酸っぱくて切ないメロディ/夏休みが終わる感じがする/サンライズじゃなくサンセット/作曲者は宮川彬良さん(NHKの「ゆうがたクインテット」の人)/宮川さんが提唱したイントロの作り方/イントロで全部予習させてくれる/マツケンサンバはメンタルヘルスのリトマス紙/人は相対的にものを捉える/人はギャップの差分を見ている/線を一...
デザイナーはどのように仕事を進めているのでしょうか? 財布やキーケースなどなど、さまざまな「もの」を作っている染谷に、「デザインに求められる筋力(基礎力)」について聞いてみました。さらに今回は番組の中で「デザインの筋力」を測定するワークショップも用意しています。必要なものは白紙とペンだけ。リスナーのみなさんもぜひ一緒に参加してみてください。 デザインに求められる力とは?/「丸いけど三角なもの」を成立させるのがデザインの仕事/複数の目的を全て成立させること/ものごとを捉える視点が多ければ多いほど、美しく課題を解決できる ここからデザインの筋力を測定するワークショップ/必要なものは白紙とペンだけ/いかなる方法を使ってもかまいません、点Aと点Bをつないでください/線を描く、紙を折る、点を拡大する......、あなたはどうやってAとBを結びますか? 実はデザインは好きじゃなかった/デザイン優先で不便になるなら、デザインなんてなくなっちまえ/「デザインの敗北事件」について/ものの形と向き合いすぎて、服が着れなくなる/デザインのプロセスとアウトプットは毎回変わるもの/毎回状況に合わせて実験するのは...
孤独な少年期を経て、パリで異邦人として過ごし、日本に帰ってきた岡本太郎。後編は帰国から晩年までの過程を紹介します。 まずは前編のおさらい/画壇との対決/逆境になると燃え上がる太郎さん/「夜の会」結成、そして岡本敏子さんとの出会い/母や父の死、そして画風の変化/人はどこまでも孤独な存在である/『森の掟』のバケモノの中身は何者?/縄文土器の発見/パリで学んだ文化人類学の影響/「芸術はみんなのものだ」と宣言した『今日の芸術』/岡本太郎が手がけた「みんなのための作品」/地方の祭りを取材する/60年代も精力的に活動/70年代、ついに『太陽の塔』が生まれる/パリで約束した「僕はマイナスを選ぶんだ」を守るため、大阪万博のプロデューサーへ/困難に遭遇するほど燃える/科学技術とプリミティブをぶつけ合う対極主義/過去から現在、そして未来を体験できた『太陽の塔』/フラっと現れ消えていく不思議なプロデューサー/『太陽の塔』と同時期に生まれた『明日の神話』/晩年はバラエティ番組に出演、「芸術は爆発だ!」/パーキンソン病を患うが、生涯創作を続ける/岡本敏子さんの尽力で再発見された太郎さん/メキシコで行方不明になっ...